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訪問歯科診療 公開日:2026/06/24

訪問歯科の加算協力と連携(施設編)【第3回】集患につなげる院内運用

訪問歯科の加算協力と連携(施設編)【第3回】集患につなげる院内運用

こんにちは。デンタルサポート歯科事業部の萩原です。
訪問歯科診療サポート歴20年。現場サポート、介護施設などへの営業経験を活かし、「訪問歯科を”地域に必要とされる診療”として根付かせる」ことを目標に支援を提供しています。

紹介写真

第1回では「加算協力は善意だけで引き受けるものではなく、経営施策として設計するものだ」とお伝えしました。第2回では、施設の見極めやキーパーソンへのアプローチといった外部設計と、「訪問スタッフの余力」「対応頻度のすり合わせ」「採算ラインの確認」という3つの基準を扱いました。
しかし、どれだけ丁寧に設計しても、院内で継続して動かす仕組みがなければ、患者様の紹介には結びつきません。
今回は、第1回でお伝えした「事前に設計すべき4つのポイント」の4つ目、「院内リソースの配分」を扱います。第2回で整理した基準をもとに院内運用を設計し、取り組みを継続的に進めるための仕組みづくりを解説します。

連載目次
訪問歯科の施設集患を強化する「加算協力と連携」【全3回】

訪問歯科の施設への加算協力を仕組み化する

歯科衛生士の対応上限を共通認識にする

まず取り組むべきは、歯科衛生士1人あたりの「対応可能人数の上限」と「対応範囲」を院内で共通認識として定めることです。
上限を決めずに受け入れ続けると、特定のスタッフに負担が集中し、対応品質が低下するおそれがあります。また、一度広げた協力範囲を後から縮小するのも容易ではありません。
院長先生の意向や歯科衛生士の業務負担、自院での算定との兼ね合いを踏まえ、院内で基準を定めましょう。

施設ごとの加算協力を記録・管理する

対応基準が決まったら、次は「現在どの施設に、どのような加算協力をしているか」を記録し、管理する仕組みを整えます。記録がなければ、対応がスタッフの記憶頼みになり、判断のぶれや見落としが起きやすくなります。管理すべき情報は次の5つです。

記録・管理すべき5つの情報
  • 1|施設名・担当者名・連絡先
  • 2|協力している加算の種類
    例:口腔衛生管理加算
  • 3|対応頻度と実施のタイミング
  • 4|次回対応予定日
  • 5|申し送り事項
    例:施設側の変化・特記事項・引き継ぎ内容
形式は簡潔なもので問題ありません。紙の管理表や、訪問先でも随時確認できるスマートフォン・タブレット用ツールなど、院内で継続して使えるものを選ぶことが重要です。

加算協力の属人化リスクと対策

加算協力の対応が特定の歯科衛生士に集中すると、退職や不在をきっかけに施設との関係が途切れるリスクがあります。

失敗事例紹介
ある歯科医院では、歯科衛生士1人が加算に関する協力業務を担当していました。しかし、その担当者が急に退職したため、引き継ぎができず、対応が止まってしまいました。施設側はこれまでの対応内容を改めて説明しなければなりませんでした。その後も不備が続き、不満や不信感を招きました。その結果、紹介件数が減少してしまいました。
対応のポイント
施設ごとの加算協力内容を、簡易マニュアルとして1枚用意しておくだけで、引き継ぎや代替対応の負担は大きく下がります。まずはA4用紙1枚から、担当者が不在でも対応できる体制づくりを始めてみてください。

施設への加算協力の成果を確認する

仕組みを整えたら、定期的に成果を確認します。確認すべき項目は次の3つです。

成果確認で見るべき3つの項目
  • 1|施設ごとの加算協力の対象利用者数
    上限に対して過不足がないか
  • 2|新規紹介患者数
    加算協力が患者紹介につながっているか
  • 3|担当スタッフの負担状況
    特定のスタッフに負担が集中していないか
定期的にこれらを確認することで、加算協力は「なんとなく続けているもの」から「数字で判断できる取り組み」に変わっていきます。その結果を院内で共有し、対応基準の見直しに活かしていきましょう。
成功事例紹介
ある歯科医院では月に一度、訪問スタッフが施設ごとの紹介件数を確認し、担当スタッフの負担状況も把握する機会を設けていました。ある時、施設からの紹介や相談が3か月間ゼロになっていることに気付きました。
そこで施設の担当者に確認したところ、歯科衛生士による「口腔衛生管理加算」に関する助言・指導の方法に不満があることが判明しました。
その後、対応方法を見直したところ、翌月から紹介が再開されました。もし定期的な確認を行っていなければ、こうした状況に気付かずに施設との関係が徐々に薄れていた可能性があります。

院内運用のチェックリストで現状確認

自院の状況と照らし合わせながら、次のチェックリストで確認してみてください。

加算協力|院内運用のチェックリスト
  • □|対応上限の設定
    院内で、対応上限数と対応範囲を共通認識として定めているか
  • □|状況の記録・管理
    施設ごとの対応状況を記録し、共有できているか
  • □|属人化対策
    施設ごとの対応内容をまとめた簡易マニュアルを用意しているか
  • □|成果の確認
    紹介件数とスタッフの負担状況を定期的に確認しているか
院内の仕組みは、一度整えれば終わりではありません。これら4つの取り組みを継続して回すことで、施設との関係が安定し、患者様の紹介につながります。
対応できていない項目が1つでもあれば、まずはその箇所から着手してみてください。ただ、何から手をつければよいか迷う場面も出てくるはずです。そうした際は、専門家に相談することも一つの選択肢です。

施設への加算協力でお悩みなら

「施設との加算協力はしているのに、患者様の紹介につながっていない」「対応が特定の歯科衛生士に集中していて、このまま続けられるか不安だ」「加算協力の仕組みを整えたいが、何から手をつければよいかわからない」こうしたお悩みの多くは、院内の運用の仕組みを見直すことで改善につながります。

デンタルサポートでは、訪問歯科診療サポートに特化した25年の実績をもとに、施設ごとの加算協力の状況に合わせて個別に支援しています。自院の環境に合った基準を一緒に確認してみませんか。
「まだ具体的な方針は決まっていない」「他院の事例を聞いてみたい」という段階でも構いません。初回のご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。


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