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訪問歯科診療 公開日:2025/10/29

【訪問歯科診療導入の始め方から成功までのロードマップ】ステップ3 導入準備:体制づくりから多職種連携まで徹底準備

【訪問歯科診療導入の始め方から成功までのロードマップ】ステップ3 導入準備:体制づくりから多職種連携まで徹底準備

こんにちは。デンタルサポート歯科事業部の髙尾です。

本連載【訪問歯科診療導入の始め方から成功までのロードマップ】では、デンタルサポートがこれまでに掲載した100本以上の訪問歯科診療に関するコラムの中から、各ステップで役立つ主要なコラムを厳選して紹介します。

第3回の今回は、(1) 診療環境・体制の構築、(2) 関係構築と集患体制の確立、(3) 多職種連携の強化の3つに分けて、抜けや漏れがないようにチェックポイントと参考コラムをまとめました。

連載目次

ステップ3:導入準備 体制づくりから多職種連携まで

導入フロー:ステップ3

ステップ1の市場調査で地域のニーズを確認し、ステップ2の事前計画で目標や採算を設定したら、いよいよ実際の準備段階です。

(1) 診療環境・体制の構築

設備・機材の選定

機材選びは訪問診療の質と効率に大きく影響します。「軽量・コンパクトさ」「セットアップのしやすさ」「バッテリーの持続時間」「メンテナンスのしやすさ」などを比較して選びましょう。
また、メーカーや訪問歯科診療コンサルタントのアドバイスを受ければ、不要な出費や買い替えのリスクも減らせます。

■参考コラム

診療チーム編成と業務フロー設計

体制づくりで最も多い課題は「役割のあいまいさ」です。歯科医師や歯科衛生士、コーディネーター、事務スタッフなど、それぞれの職種ごとに「誰が」「何を」「いつまでに」担当するのかを明確にすることで、効率的な業務フローを構築します。

■参考コラム

施設基準対応と届出

歯科訪問診療では、施設基準の届出を行うかどうかで、算定できる診療報酬や加算が大きく異なります。そのため、訪問診療を始める前に、まずは自院の状況(人員体制、設備、想定される患者数など)を踏まえ、目指すべき施設基準を検討することが重要です。そのうえで、要件を満たす準備を進め、必要な届出書類を提出しましょう。
ただし、多くの施設基準には「過去1年間の診療実績」といった要件が含まれます。したがって、まず届出なしで訪問診療を開始し、実績を積んでから届出を行うという段階的な進め方が一般的です。

■参考コラム

スタッフ教育体制

訪問歯科診療は、スタッフが現場の状況に応じて柔軟に対応できる力が求められます。そのため、スタッフが訪問歯科診療に必要な専門知識やスキルを身につけられるよう、事前に研修を実施することが大切です。

■参考コラム

(2) 関係構築と集患体制の確立

医院の強みを言語化:差別化ポイントをつくる

「何でもできます」というような曖昧なアピールでは、強みとして伝わりません。地域のニーズと自院の特徴を比べ、訴求したい具体的な強みを3つ程度にまとめて伝えることで、印象に残りやすくなります。
たとえば、「摂食嚥下リハビリテーションに強い」「即日対応可能」「口腔ケアをにも力を入れている」などです。これらの強みをパンフレットや自院ホームページ、SNSなどで発信するとよいでしょう。

■参考コラム

介護施設・ケアマネジャーへのアプローチと関係構築

介護施設・ケアマネジャーへのアプローチ

ケアマネジャーや施設管理者向けに、訪問歯科診療の意義やサービス内容をわかりやすく説明した資料を作成します。そのうえで、地域の居宅介護支援事業所や介護施設を直接訪問し、新規患者の獲得に向けて積極的に働きかけます。

介護施設・ケアマネジャーへの関係構築

継続的なコミュニケーションによって信頼関係を築き、患者様を紹介いただく基盤をつくりましょう。施設やケアマネジャーに提案する際は、「課題解決」の観点が大切です。ただの営業ではなく、「一緒に課題を解決してくれるパートナー」として信頼を得られます。

■参考コラム

患者様・ご家族との関係構築

丁寧なヒアリングや説明、フォローアップを通じて、患者様からの信頼を築きます。さらに、ご家族にも口腔ケアの重要性を伝え、ご家族と連携しながら継続的なケアを支援します。

■参考コラム

地域住民への周知活動

地域の住民や関係者に訪問歯科診療について理解を深めてもらうために、チラシの配布や相談会の開催などの活動を行います。案内する際は、専門用語を使わずわかりやすい説明を心掛けましょう。特に「訪問歯科診療でできること」「料金」「保険の適用範囲」など、具体的な情報を伝えることで安心して利用しやすくなります。

(3) 多職種連携の強化

他職種との関係構築

多職種との関係構築は「顔が見える関係づくり」から始めましょう。担当者会議や地域医療連携会議などへ積極的に参加し、訪問看護師や主治医、薬剤師など、患者様に関わる多職種との関係を構築します。

情報共有と連携体制

上記で築いた関係性をもとに、頻繁に情報を共有し、より安全で質の高い歯科医療を提供できるように連携を深めましょう。

1.
介護現場でのわかりやすい伝え方
専門用語を使わないで、誰にでも理解できる言葉で伝えることが大切です。 たとえば、介護の現場で「動揺度2度の歯がある」と伝えるよりも、「歯がグラグラしていて、食事中に窒息するリスクがあります」と説明した方が、すぐに対処が必要だと理解してもらえます。
2.
情報共有による信頼関係の構築
ICTツールを活用し、必要な情報を適切なタイミングで共有することが重要です。 こうした連携によって、「口腔だけでなく全身状態まで考慮してくれる歯科医院」として信頼され、紹介も増えやすくなります。

■参考コラム

紹介・逆紹介のルート確立

施設や居宅介護支援支援事業所と連携し、スムーズに患者様を自院へ紹介してもらえる体制や他の職種へ必要な情報を提供する体制(逆紹介)を確立します。
多職種連携のコツは「迅速なレスポンス」と「双方向のメリット提示」です。お互いの業務負担を減らす工夫が継続利用につながります。

■参考コラム

まとめ

下記のチェック項目がすべて「YES」なら、訪問診療を開始する準備が整っています。
もし不安や不足がある場合は、上の参考コラムを再確認し、必要な点を見直してください。

導入準備チェックリスト

必須機材はすべて手配できているか 業務フローや役割分担は文書化されているか 必要な届出や施設基準の書類はすべて提出済みか 訪問診療チーム(最低1チーム)は研修を終えて、稼働できる状態か 介護施設・ケアマネジャーへのアプローチ計画は進行中か 多職種連携のための連絡体制は整っているか

次回は、いよいよ連載の最終回「ステップ4:訪問診療開始と運営改善」をお届けします。
診療開始後の具体的な成功のポイントや訪問歯科診療を収益の柱として持続的に成長させるための実践的なノウハウをご紹介します。どうぞご期待ください。

デンタルサポートの訪問歯科導入サポート

訪問歯科診療で成功するためには多くの準備が必要となり、すべてを自院のみで行うのは労力を要します。
デンタルサポートは、訪問歯科診療に特化したサービスを通じ、医院の成功をしっかりサポートします。

  • 導入支援
    • ・訪問診療参入診断:地域ニーズ分析から収益シミュレーションまで
    • ・必要書類アドバイス・届出サポート:面倒な行政手続きをスムーズに
  • 現場コンサル
    • ・訪問診療の同行指導:実際の現場で細かな課題を解決
    • ・訪問スタート後の伴走サポート:軌道に乗るまでしっかりフォロー
    • ・診療効率化プログラム:移動時間短縮や予約管理の最適化をご提案
  • 集患支援
    • ・施設&ケアマネ向け広報サポート:信頼関係構築をサポート
    • ・広報ツール作成支援:貴院の強みを伝える効果的な資料を作成
    • ・多職種連携プログラム:医療・介護職との関係構築を促進
  • スタッフ教育
    • ・訪問診療特化型研修プログラム:訪問歯科診療の基礎知識から接遇まで
    • ・スタッフモチベーション維持プログラム:長期的な事業継続のために

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