Column
コラム
こんにちは。歯科事業部の髙尾です。
前回のコラムで、最近の訪問歯科診療のお悩みは集患ではないとお伝えしたところ、その理由を知りたいというお問い合わせをいただきました。
そこで今回は「なぜ、集患に困っていないのか」その理由を解説します。
前回のコラムはこちら
訪問歯科診療のお悩み一位 アポイント・スケジュール調整のポイントとは
目次
訪問歯科診療を実施している先生方とお話をさせていただくと、集患に困っていない歯科医院の傾向がわかります。
それは、ズバリ外来が流行っている歯科医院です。
では、なぜ外来が流行っている歯科医院は訪問歯科診療の集患に苦戦しないことが多いのでしょうか。
まず、患者様がどのような手段で医療機関を選ぶのかに着目してみましょう。
厚生労働省は、患者様の医療に対する満足度を調査する「受療行動調査結果」を公表しています。
「令和2(2020)年受療行動調査」によると、医療機関にかかるときの情報の入手先(外来)は表1の通りです。(複数回答)
「家族・友人・知人の口コミ」が71.1%と圧倒的であり、年齢階級別(表2)でも、割合が高いことがわかります。
患者様と良好な関係にある歯科医院は、データ通り、家族・友人・知人(近隣の方)からの紹介が多いです。
特に、その地域で長く開院している歯科医院は、幅広い年代の患者様がいるため、通院困難なご家族や知人がいれば紹介していただける可能性が高まります。
ポスター掲示やパンフレット設置など、院内での広報活動に力を入れてみましょう。
表1では、細かく分類されていますが、「インターネットの情報」としてまとめると(※)が40.7%となり、4割以上の患者様がHP、SNSなどの情報から医療機関を選んでいることがわかります。
※「医療機関が発信するインターネットの情報」と「医療機関・行政機関以外が発信するインターネットの情報(SNS、電子掲示板、ブログの情報含む)」「行政機関が発信するインターネットの情報(医療機能情報提供制度など)を合算
患者様にとって有益な情報を高頻度で発信できると、広報活動の強化につながります。
外来が流行っている歯科医院は、ホームページに加え、SNS(Instagram、LINE、Facebook、Xなど)を積極的に活用しており、スペシャリスト(HP制作会社・SNS運用代行業者など)と契約している、またはSNS発信に抵抗がないスタッフがいます。
したがって、訪問歯科診療を始める際にも、すぐに適切な情報発信をすることができるのです。
今後、さらにインターネットでの情報発信が重要となると予想されます。
ホームページの内容が基本情報のみで更新をしていない歯科医院は、インターネット情報の活用が必要です。
訪問歯科診療の依頼の受付や手配のオペレーションがしっかり整備されています。
オペレーションが悪いと、患者様(ご家族)ケアマネジャーが何度も歯科医院とやり取りをしなくてはならなくなります。
その場合「面倒な歯科医院」という悪印象を与えかねず、キャンセルや再依頼が来ない原因にもなりますので注意が必要です。
訪問歯科診療の検討時や導入直後にスタッフから反発を受けることは多いです。
そのため、院長先生だけで地道にアプローチをしている、または、訪問歯科診療自体を諦めてしまう先生もいらっしゃるのではないでしょうか。
対して、流行っている歯科医院の場合は、新しいことを始めたりすることにも前向きに受け入れ、行動してくれるスタッフが多いです。
このような歯科医院は教育や統制がしっかりとされていて、モチベーションが高いスタッフが多く残る傾向があります。
加えて、前述のSNSでの情報発信をすることや、通院が途絶えた高齢患者様へ現状確認することに対しても、抵抗なく取り組んでくれることが多いです。
このような取り組みによって依頼が入れば、スタッフ全員で喜びを分かち合うことができ、さらにモチベーションがアップします。
オペレーションの整備、マニュアル作成、スタッフ教育については、訪問歯科診療サポート25年実績とノウハウを持つ当社をぜひご利用ください。
今回は集患に困らない理由についてお伝えしました。
努力しているが、やり方がわからないという先生は多いのではないでしょうか。
まずは自身の歯科医院が当てはまるかどうかを確認してみてください。
できていること、今後やるべきこと整理することが重要です。
集患活動について、何から始めたらいいのかわからないという先生はぜひ一度ご相談ください。
先生方の訪問歯科診療のお役に立つことができれば幸いです。
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