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訪問歯科診療 公開日:2024/03/06

成功へ導いた訪問歯科診療の立ち上げ実績(地方エリア編)【地方ならではの問題点抽出と提案】

成功へ導いた訪問歯科診療の立ち上げ実績(地方エリア編)【地方ならではの問題点抽出と提案】

こんにちは。デンタルサポート訪問サポート担当の野田です。
私は地方エリアでの現場サポートや訪問先営業など、訪問歯科診療のサポート業務全般に携わっています。

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私が担当する地方エリアと人口が多い都市エリアとでは問題が異なることが多々あります。
そこで、地方エリアならではの訪問歯科診療に関するお悩みから問題点を分析し、課題解決のヒントをお伝えします。

このコラムは、当社とある歯科医院が協力し、大小さまざまな課題を乗り越え、軌道に乗るまでのサポート実績をご紹介する内容となっています。
0から立ち上げた実績として、これから訪問歯科診療を始めようと検討している歯科医院の参考になれば幸いです。
第4回は「歯科医院経営を安定させるために行うべきことは【地方ならではの問題点抽出と提案】についてお伝えします。

成功へ導いた訪問歯科診療の立ち上げ実績(地方エリア編)

成功へ導いた訪問歯科診療の立ち上げ実績(地方エリア編)「訪問歯科診療の導入から訪問歯科診療が軌道に乗るまで」を4回に分けてご紹介しています。

【歯科医院経営を安定させるために行うべきことは】問題点抽出と提案(課題解決方法)

訪問歯科診療をスタート直後から安定させることは容易ではありません。
それには、現状を把握し、問題と課題を整理することが必要になります。
問題とは、現状と目標(理想)とのギャップ目標を達成するために解決しなければならない事柄のことです。
課題とは、そのギャップを埋めるためにやるべきこと=問題を解決するための具体的なアクションのことです。

ここでは、A歯科院の事例をもとに、初期に抱える問題と課題について解説していきます。

問題1 訪問歯科診療のスキルが低い

訪問歯科診療の患者様のほとんどが高齢者で疾病・傷病をお持ちの方が対象となります。
A歯科医院では訪問歯科診療を行ってみて、患者様への接し方や治療・メンテナンスが思っていた以上に大変だと感じてしまい、戸惑うことも多くありました。

【課題】患者情報やスタッフのノウハウ、トラブルとその対応など、歯科医院全体で共有し、蓄積・活用する

訪問歯科診療では大小問わずさまざまな問題が発生します。
A歯科医院では、担当の歯科医師や歯科衛生士だけでなく、歯科医院全体で問題に対して向き合う姿勢がありました。
その都度、どう解決していくべきなのかを話し合っていただき、解決策に対して当社の経験も交えて提案させていただきました。
これを繰り返すことで、歯科医院全体で知識や技術などを蓄積でき、担当者のみに負担がかかることもなくなります。
その結果、患者様やご家族、介護施設職員へ質の高い医療をお届けすることができるのです。

問題2 患者数が少ない

A歯科医院では、最低週3日の訪問日確保を目標としています。
しかし、初期は患者数が少なく、週1日の訪問日ですら10名以下であり、患者数を増やすことが必要でした。

課題】患者数を増やす

1. 歯科医院のファンを作る

歯科医院にとってのファンとは、歯科に関わる問題があったときに「あの歯科医院だったら相談に乗ってくれる」「診てもらいたい」と頼ってきてくれる患者様や介護施設のことです。

口コミからわかる!歯科医院に求められていることとは

地方エリアでも都市エリアでも「ここの歯科医院の良い評判を聞いたから依頼した」という介護施設や居宅患者様は多く存在しています。

先生方は自院や他院のネットの口コミを見たことはありますか?
口コミを見ると、本来評価されるべき治療より、歯科医師やスタッフの対応や印象についての感想が目立つのがわかります。
したがって、どんなに良い治療を行っていても「わざわざ来て治療してあげている」という態度では、ファンは増えるどころか、依頼が来なくなってしまいかねません。
敬意をもって患者様や介護施設に向き合いましょう。

加えて、地方エリアではネットの口コミより、近隣の方や親せきなど、身近な方から聞いた情報が重視されることが多いように感じます。
他のご利用者様や担当ではない施設職員、近隣の方へも、お会いした際はあいさつをして気軽に相談できる雰囲気を作りましょう。

A歯科医院では、患者様や介護施設へさまざまな配慮を行っています。
例えば、患者様に対して患者様の尊厳保持のため、言葉遣いや対応を配慮するなど。
介護施設に対してご利用者様の口腔内に関し相談できる担当歯科医院を求めていたため、介護施設との連携体制を整備したなど。

また、歯科医院と患者様、施設職員では、立場や職務によって情報やコミュニケーションにズレが生じやすく、それが不満につながっています。
そこで、デンタルサポートは両者の橋渡し役として、それぞれの立場から不満の解消に努めています。

2. 加算協力による施設との関係構築

施設での集患には、施設との関係構築が重要です。
地方エリアでは、歯科医師の介護施設で算定できる加算についての知識や協力意識が低い傾向にあります。
なぜなら、介護施設に加算協力を行うことにより歯科医院で算定できなくなってしまう部分があるからです。

しかし、2024年度の医療・介護・障害福祉サービスなどの報酬の「トリプル改定」によって、施設の介護報酬の加算に対しての歯科医院協力は必須となります。
したがって、今後、介護施設が求める加算に対応できない歯科医院は変更を検討されるケースが出てくるでしょう。
そのため、歯科医院としては加算に対しての知識向上を図り、協力していく必要があります。

A歯科医院も当初は加算協力に対し否定的な考え方でした。
しかし、前述のとおり、加算協力は施設との関係性をさらに強固にしていくチャンスです。
そこで、当社はA歯科医院に対し積極的に加算協力する大切さを説明し、加算内容について勉強会を行いました。
また、施設側にも歯科医院が協力できる内容を説明し、パイプ役としてサポートを行っています。

A歯科医院の今後

A歯科医院から「外来の実績はあるが、訪問歯科診療を独自で行うのは難しかった。デンタルサポートの導入支援や集患支援サービスを活用したからこそ、訪問の患者様に対しても担当医として責任を持って対応することができている」と感想をいただいています。

A歯科医院は、今後は医療連携を重視した取り組みを行い、より地域に貢献できる歯科医院を目指していきます
そのために、デンタルサポートは地域の介護施設への周知やケアマネジャーへの関係構築をより強固なものにしていき、患者様やご家族様に安心して任せてもらえるためのサポートを行っていきます。

まとめ

今回は「歯科医院経営を安定させるために行うべきことは」地方ならではの問題点抽出と提案についてお伝えしました。
地域に根差した歯科医院からの医療の提供は地方では喜ばれることが多く、信頼もされています。

デンタルサポートでは、入念な市場調査によって地方や地域の特性に合わせた提案を心掛けています。
「地域の歯科医院として地域に貢献していくためには何が必要なのか?」を一緒に考え解決していきます。
訪問歯科診療についてお困り事やご相談事があれば、ぜひデンタルサポートにお任せください。

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