Column
コラム
こんにちは。デンタルサポートWebディレクターの岩坂です。
2022年の新語・流行語大賞が今年も発表され、「村神様」が年間大賞に選ばれましたね。
歯科業界でもさまざまなトレンドキーワードがありました。
毎年多くのキーワードがトレンドになり、そのトレンドに沿って歯科治療に求められるニーズが変化するため、歯科医院はこれから力を入れる分野を検討することが必要です。
キーワードは毎年変化するため、常に新しいトレンドを押さえておかなければなりません。
今回は2023年に向けて、押さえておきたいトレンドのキーワードをWebディレクターの独断で選んでご紹介します。
GoogleトレンドやGoogle月間検索ボリュームを押さえながら、歯科のキーワードを考察していきたいと思います。
今後もニーズが増すと思われる歯科キーワードをまとめたので、ぜひそれぞれの内容を参考にしてみてください。
予防歯科キーワード | 月間検索ボリューム |
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歯医者 クリーニング | 6,600 |
歯医者 歯石取り | 2,900 |
歯医者 掃除 | 480 |
「歯医者 + クリーニング」の月間検索ボリュームは6,600回でした。「歯医者 + 歯石取り」でも2,900回という結果となっています。
近年、予防歯科のニーズの高まりに伴い、歯周病重症化予防が新たに保険適用となるなど、予防歯科の普及に向けた取り組みが歯科業界全体で進められています。
予防型歯科医院は、経営安定化の観点から考えても、長期継続的な来院につながりやすいため、「クリーニング」などのキーワードをサイトの治療ページやコラム記事に盛り込んで、積極的にアピールするのも効果的です。
長引くマスク生活による口腔環境の悪化も、予防歯科のニーズを後押ししているかも知れません。
マウスピース矯正キーワード | 月間検索ボリューム |
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マウス ピース 矯正 | 60,500 |
インビザライン | 60,500 |
キレイ ライン 矯正 | 22,200 |
アソア ライナー | 2,900 |
oh my teeth | 2,900 |
クリア コレクト | 1,300 |
hanaravi | 880 |
「マウスピース矯正」と「インビザライン」の月間検索ボリュームは6万回と非常に高いニーズとインビザラインの市場シェアが伺える結果です。
マウスピース矯正は、ブラケットとワイヤーを用いた歯科矯正装置と比べて目立たず、気軽に矯正できる治療法として認知度が上がってきました。
マスク生活の中だからこそ、歯列矯正をするチャンスだと思っている方も多くいるはずです。
現在国内で最も利用されているマウスピース矯正ブランドは、アメリカでスタートしたインビザライン(invisalign)ですが、近年、マウスピース矯正市場にはさまざまなブランドが参入してきています。
特に国内では低価格帯のマウスピース矯正ブランドが増加しています。
また、口腔内スキャナーを使った光学印象、3Dシミュレーションによる矯正治療のデジタル化が進み、一般歯科医でも導入しやすくなった点も、マウスピース矯正の普及を後押ししていると考えられます。
医療広告ガイドラインに抵触しないように注意しながら、サイトやSNSで訴求してみてはいかがでしょうか。
高齢者歯科・訪問歯科キーワード | 月間検索ボリューム |
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オーラルフレイル | 5,400 |
口腔機能低下症 | 1,600 |
嚥下体操 | 4,400 |
訪問歯科 | 2,900 |
昨今、高齢者の口腔ケアの重要性が注目されるようになってきました。
特に高齢者の口腔機能の低下や咀嚼機能の衰えを指す「オーラルフレイル」や「口腔機能低下症」という言葉がさまざまなメディアでも取り上げられて、一般的にも認識されてきています。
検索ボリュームをみても「オーラルフレイル」とその改善策である「嚥下体操」の検索数が平均4,000~5,000回あり、需要があると考えられます。
口腔機能低下症の保険適用範囲ですが、従来の保険制度では65歳以上と定められていましたが、
2022年4月からの保険改定により、50歳以上へと適用範囲が拡大されました。
今後ますます超高齢化が進んでいく日本では、加齢による足腰の不調や運動機能の低下から、通院が困難という患者様も増えていくため、Googleトレンドでみても、訪問歯科の需要も増加傾向にあると考えられます。
歯科DXキーワード | 月間検索ボリューム |
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歯科デジタル化 | 50 |
歯科DX | 90 |
口腔内スキャナー | 880 |
歯科 電子カルテ | 260 |
今後も歯科DX(デジタルトランスフォーメーション)化がますます加速していきます。
近年急速に進んでいるデジタル化。IoTやDXといった単語をテレビCMでも聞くようになりました。歯科医療もデジタル化が進んでおり、さまざまな形で歯科医院にも導入されつつあります。このようなデジタルでの歯科治療は「デジタルデンティストリー(Digital Dentistry)」といわれています。
数年前は歯科CTによる3D画像を活用した精密治療をアピールしていましたが、特に最近よく耳にするのは、「口腔内スキャナーを使った光学印象」や「マウスピース矯正のシミュレーションで矯正後の歯並びを確認」などです。皆様もマウスピース矯正と併せて、口腔内スキャナーを導入されたり、検討されているのではないでしょうか。
集患増患対策としてのWebマーケティングの分野においても、ネット予約システムやデジタル診察券の導入、SNSでの予約確認などを積極的に取り入れる歯科医院が増えてきました。ITを活用した利便性の向上を行うことで、受診勧奨や患者満足度の向上につなげています。また支払いも、PayPayなどキャッシュレス決済を導入されている歯科医院が増加しています。
歯科業界キーワード | 検索ボリューム |
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国民皆歯科検診 | 2,900 |
歯科検診 義務化 | 5,400 |
マイナ保険証 | 12,100 |
歯科医療業界ニュースとして、「国民皆歯科検診」「歯科検診 義務化」は6月に大きく注目されました。その他にも「マイナ保険証(マイナンバーカードの健康保険証利用)」の導入が身近になってきたため、注目を集めました。
今後も口腔と身体の健康に関する研究が進んでいけば、歯や口腔の健康はますます重要視されていくことになります。国が進める「国民皆歯科検診」の導入は必然といえるかもしれません。
気になるキーワードはありましたか?
近年、う蝕有病率低下に伴う治療ニーズの変化や少子高齢化による患者数の減少、歯科DXなど、歯科業界を取り巻く状況は大きく変化しています。
安定した経営を継続するためには、現状と課題を正しく認識して、適切な対策を講じる必要があります。
将来的なビジョンも見据えながら、新たな治療メニューや診療器材の導入、サービスの品質改善といった対策に取り組んでいきましょう。それが患者様にとって『有益な歯科医院づくり』、医院経営者にとって『持続可能な歯科医院づくり』につながっていきます。
2022年の傾向を踏まえて、来年2023年のWebマーケティングや医院経営にお役立てください。
早いもので、本年も残りわずかとなり、年末のご挨拶をさせていただく時期となりました。
本年も格別のご厚情を賜り、心より感謝申し上げます。
今後とも、より一層尽力してまいりますので、よろしくお願いいたします。
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