Column

訪問歯科診療 公開日:2025/02/26

「口腔連携強化加算」で変わる介護と歯科の連携強化とは?

「口腔連携強化加算」で変わる介護と歯科の連携強化とは?

こんにちは。デンタルサポート歯科事業部の丹澤です。

突然ですが、「口腔連携強化加算」をご存じでしょうか?
厚生労働省老健局の介護保険最新情報Vol.1344(令和7年1月10日)では、「口腔連携強化加算に係るリーフレット」が紹介されています。

厚生労働省老健局老人保健課 介護保険最新情報(Vol.1344令和7年1月10日)「口腔連携強化加算に係るリーフレットについて」

今回は、この加算が導入された背景や目的、介護現場における影響と歯科医療機関の役割について解説します。

口腔連携強化加算とは

口腔連携強化加算とは、令和6年度の介護報酬改定で新設された加算で、歯科医療機関と介護事業所が連携し、要介護者の効果的・効率的な口腔管理の実施を目的とし、情報提供することを評価するものです。

口腔連携強化加算の目的

  1. 介護事業所が利用者の口腔の健康状態を適切に評価すること
  2. その評価を基に、歯科専門職による適切な口腔ケアへとつなげること
  3. 歯科医療機関や介護支援専門員との情報共有を促進すること

これらを通じて、要介護者の口腔管理をより効果的かつ効率的に行うことが期待されています。

該当する介護事業所

  • 訪問介護
  • 訪問看護
  • 訪問リハビリテーション
  • 短期入所生活介護
  • 短期入所療養介護
  • 定期巡回・随時対応型訪問介護看護

口腔ケアの重要性

高齢者の健康維持には、適切な口腔ケアが不可欠です。
口腔衛生が不十分だと、誤嚥性肺炎のリスクが高まり、栄養摂取の低下にもつながります。
また、咀嚼や嚥下機能の低下は、生活の質(QOL)にも影響を与えるため、介護・医療の現場では口腔管理の強化が求められています。

介護事業所への影響と歯科医療機関の役割

口腔連携強化加算の導入により、介護事業所では、利用者の口腔状態を適切に把握し、歯科医療機関との連携体制を整えることが求められています。
これは、介護職員の負担が増える可能性もありますが、一方で利用者の健康維持や介護負担の軽減に重要な取り組みでもあります。
今後は、リーフレットなどの周知資料を活用して、自治体や介護事業所がこの加算の意義を理解し、効果的に実践することが求められます。
また、制度の成功には、歯科医療機関が介護職員に対して基本的な口腔評価の知識を提供し、介護支援専門員との連携を円滑に行うことも不可欠です。

まとめ

今回の介護報酬改定による「口腔連携強化加算」の導入は、高齢者の健康維持とQOL向上を目指した重要な一歩です。
歯科専門職が介護現場における口腔管理の意識を高め、連携を深めることで、より良いケアを提供できる環境が整っていくことが期待されます。
今後も、制度の動向に注目しながら、適切な運用を進めていくことが求められるでしょう。

デンタルサポートでは、診療報酬や介護報酬、歯科訪問診療に付随する業務全般をサポートしています。
もっと詳しく知りたいなどのご要望があれば、お気軽に無料相談へお申込みください。

訪問歯科診療サポート」はこちら
 ・集患につながる介護事業所への広報サポート
 ・訪問現場で診療のみに集中できる現場サポート
 ・訪問歯科診療を行うかの判断材料に使用できる近隣の市場調査サポート

  • スタッフ不足を補う「採用サポート」はこちら
  • 事務手続きや指導の対応を行う「事務代行・行政サポート」はこちら
訪問歯科診療Instagram

歯科医院経営でお悩みの方は、お気軽にお問合せください。

受付時間:月曜日~土曜日 午前9時~午後8時

訪問歯科診療サポートのパイオニアであるデンタルサポートが発行する、歯科医院経営者のためのメールマガジンです。
訪問歯科診療サポート現場における成功事例や、業界最新情報を配信いたします。ぜひご登録ください。

無料相談はこちら