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訪問歯科診療 公開日:2024/09/18

なぜ、介護施設の集患・増患につながらないのか?施設職員の立場から考えた原因と対策

なぜ、介護施設の集患・増患につながらないのか?施設職員の立場から考えた原因と対策

こんにちは。デンタルサポート訪問サポート担当の野田です。
私は地方エリアでの現場サポートや訪問先営業など、訪問歯科診療の支援業務全般に携わっています。
訪問歯科診療に関するお悩みから問題点を分析し、課題解決のヒントをお伝えします。

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訪問歯科診療の拡充において、施設を訪問先として確保しておくことは非常に重要です。
しかし、実際には施設を訪問先として持っているが「新規依頼がない」「施設やご家族の都合で継続的口腔ケアが終了となってしまった」など、施設における集患・増患に悩んでいる歯科医院が多くあります。
そこで今回は「なぜ、介護施設の集患・増患につながらないのか?施設職員の立場から考えた原因と対策」をお伝えします。

介護施設から敬遠されるNG行動とは

ここでは、施設職員の立場から考える「敬遠されるNG行動」を紹介します。

施設職員への要求レベルが高い

施設では、ご自身で歯磨きや入れ歯の管理などができず、介助が必要なご入居者様が多くいらっしゃいます。
しかし、多くの介護施設は深刻な人員不足に陥っていて、施設職員が毎食後に全員の口腔内の管理をすることは非常に大変であり、一人に割り当てる時間も限られています。
介護施設の人員体制は、規模にもよりますが1フロアのご入居者様に対し、施設職員一人で対応しなければならない施設もあるほどです。
そのような中、歯科医師や歯科衛生士からの「歯の隙間までしっかり磨いてください」「入れ歯の管理くらいはやってもらわないと困る」などの要求は、施設職員にとって非常に高い要求と捉えられて、負担に感じてしまいます。
介護施設の都合や状況はさまざまですので、歯科医院がそれを理解し、お互いに協力するスタンスでいることが重要になります。

認知症や疾病・傷病への理解がない

訪問歯科診療の患者様には、一人で身体を動かすことができない方や座位を保つことができない方、認知症や疾病・傷病などで歯科医師や歯科衛生士が伝えていることが理解できない方がいらっしゃいます。
施設での治療は、外来のチェアのような設備もないため、角度を変えるのも容易ではありません。
さらに、患者様に口を開けていてほしい状況でも、途中で閉じてしまったり、口を開けてくれなかったりすることも多々あります。
指示が通るのか、開口や座位の保持ができるのかなどを事前に確認しましょう。
患者様に合わせた患者様の特徴や疾病・傷病のことを十分に理解したうえで、治療方針の決定を行うことをおすすめします。

歯科医院の理解不足を見かねた施設職員から、「耳の聞こえない患者様に大声で怒鳴っていた」「開口や座位の保持ができない患者様へ長時間治療を行っていた」などとクレームが入ることもありますので、対応には注意してください。

説明が専門用語ばかりでわかりにくい

「先生からの診療後の報告は、早口で専門用語で多いためよくわからない」という施設スタッフの意見は多いです。
歯科治療は専門用語も多く、施設職員には伝わりにくいものです。
誰でもわかりやすい言葉でゆっくり説明し、信頼してもらえる歯科医院を目指しましょう。

まとめ

このように、施設職員の立場で考えることができれば「なぜ、集患・増患が上手くいかないのか」が理解することができると思います。

施設にとって依頼しやすい歯科医院とは「話を聞いてくれて、歩み寄りがある」「患者様の状態を一番に考えて治療を進めてくれる」「話やすい歯科医師や歯科衛生士がいる」など、施設と協力して患者様に尽くすという思いを持った歯科医院ではないでしょうか。
今回、紹介した失敗例を参考にして拡大・拡充へとつながる体制作りを行っていきましょう。

当社では訪問歯科診療のパイオニアとして25年培ってきたノウハウがあります。
ぜひ、質の高い歯科医院を目指したい医院は当社へご相談ください。

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