Column
コラム
こんにちは。歯科事業部の髙尾です。
前回のコラムでは訪問歯科診療の成功には「スタッフの協力」が重要であることをお伝えしました。
そこで今回は、歯科衛生士が訪問歯科診療に協力的ではない場合の対処法についてです。
前回のコラムはこちら
訪問歯科診療の集患に苦戦しない医院の特徴とは
目次
今回は私の夏休み中に出合った歯科医院の事例です。
私は夏休みに家族で静岡県を車で旅行してきました。
休憩にコンビニに寄ったところ、偶然にも訪問歯科診療のステッカーが貼ってある車から、40歳代の男性が1人出てきました。
職業病ともいえますが、歯科医師であろう男性が1人で行動していることから、訪問歯科診療の人員体制を以下のように考えました。
①人員不足で同行できる歯科衛生士がいない
②お昼休みに院長先生が単独で対応している
実際にどのような対応をしているのか気になり、自分の職業を明かして話を伺ってみました。
《歯科医院データ》
《先生のお悩み》
売上(算定点数)や治療時のリスク管理を考えるとやはり歯科衛生士に同行してほしい。
しかし、歯科衛生士の求人を出しても、応募が非常に少ないエリアであるため、退職リスクを考えると、無理強いはできない。
仕方なく単独での訪問をしている。
まさに、訪問歯科診療に取り組む歯科医院が抱えている課題が目の前にありました。
もっと詳しくお話を伺いたかったものの、私は家族旅行中、先生は次の訪問があるとのことでしたので、社名を伝えて別れました。
今回の歯科医院は、訪問歯科診療に対して歯科衛生士の協力を得られないがために、人員的な余裕があるにもかかわらず、歯科医師単独で訪問していることがわかりました。
では、歯科衛生士の協力してもらうためにはどうしたらいいのか考えてみましょう。
効果的なアクションは2つあります。
訪問歯科診療では、診療の他にも、手続きや会計などの業務も発生します。
そのため、歯科衛生士だけではなく、歯科助手(受付)などの全てのスタッフの協力が必要です。
スタッフが訪問歯科診療に抵抗がある理由として訪問歯科診療の知識がないということが挙げられます。
そこで、全スタッフを対象に勉強会を行うことが有効です。
訪問歯科診療の基本知識を理解してもらうことで、取り組むためのハードルが下がります。
さらに、個々の役割を明確にすることで、連携しやすくなるメリットもあります。
デンタルサポートの勉強会は「訪問歯科診療の対象患者様がどのような方で、どのようなことに注意をしなくてはいけないのか」などの基本的なことから、ケーススタディーを取り入れた実践的内容まで含まれています。
また歯科医院のご要望に合わせた内容の提供も可能です。
ルールが無い歯科医院での訪問歯科診療は、事故やトラブルを考えるとスタッフの不安は非常に大きくなります。
また、事故などが発生した際の初動の遅れは、事態をより大きく深刻にしてしまうことがあります。
そこで、訪問歯科診療に関しての歯科医院ルールを決めておく必要があります。
《院内ルールの例》
特に、乗り慣れない訪問車を運転し、訪問先の狭い駐車場や死角にある花壇などにぶつけてしまったり、擦ったりしてしまう事例があります。
その際に慌ててしまう人が非常に多いので、警察や保険会社など、どこに連絡すればよいかがわかるように車内に連絡フロー(書面)の準備をしておきましょう。
※医療事故に関しては、より綿密にルール決めを行う必要がありますので、お問い合わせください。
訪問歯科診療では意思疎通困難な患者様の診療も多々あります。
もちろん歯科医師一人でも可能ですが、歯科衛生士が同行していれば口腔内に手を入れることができるスタッフが増え、安全に診療をすることができるうえ、算定できる点数も増えます。
つまり、歯科衛生士が同行することにより、安心・安全な診療とその体制に適した算定を行うことができ、安定した訪問歯科診療を継続することができるのです。
今回の先生と同じく歯科医師単独で訪問している歯科医院も多いのではないでしょうか。
同行できる歯科衛生士がいないという問題は同じでも、歯科医院ごとに解決法は異なります。
ぜひ一度歯科医院の課題解決のヒントを探るために無料相談を利用してみてください。
新しい発見があるかもしれません。
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