Column
コラム
こんにちは。デンタルサポート訪問サポート担当の野田です。
私は地方エリアでの現場サポートや訪問先営業など、訪問歯科診療の支援業務全般に携わっています。
訪問歯科診療に関するお悩みから問題点を分析し、課題解決のヒントをお伝えします。
今年は梅雨の時期から蒸し暑く、7月以降は猛暑日が各地で続くことが予想されています。
訪問現場はますます過酷さを増すでしょう。
そこで今回は、夏ならではの訪問先で起こるトラブルと対策について紹介します。
目次
施設ではご利用者様が過ごしやすい温度(弱冷房・弱風など)で設定されていることが多いと思います。
しかし、移動や作業によって体温が上昇しやすい訪問スタッフにとっては、室内でも熱中症リスクが高いと言えるでしょう。
災害級の暑さとなる夏場の訪問診療では、スタッフの熱中症対策は重要です。
施設職員へ相談し、冷房の設定変更について許可をもらいましょう。
許可が出た場合は、施設スタッフの意見を聞きながら風量などを設定し、温度は下げすぎないよう注意しましょう。
また、退室の際は忘れずに元に戻すようにしましょう。
※居室ごとに調整可能な場合でも、勝手に変更しないように注意してください。
※施設が温度や風量の設定をしていて、居室ごとの調整ができないことがあります。
こまめに水分を補給できるように各自で用意しておくとよいでしょう。
他にも、私が訪問現場で行った暑さ対策は「首にかける扇風機を使用する」「冷却タオルを首に巻く」などさまざまです。
歯科医院全体で、こまめな水分補給や体調管理適、適切なスケジュール管理などの対策を行い、夏を乗り切りましょう。
次に「歯科材料への対策について」です。
夏場は施設の水道水が温くなっていることや車載のシリコン印象剤などの材料が高温となってしまうことがあり、硬化時間などに変化が出る場合があります。
《トラブル例》
温かい水道水を使用したことで印象剤の硬化が通常よりも早くなってしまった。
型取りを行っている間に固まってしまい、型取りの取り直しを行なった。
この場合、猛暑で体力が低下している患者様に大きな負担を与えてしまいます。
また、診療時間や材料費などが余計にかかってしまうことになります。
アルジネートや石膏に使用する冷却水は、水筒に入れ持参することや訪問先で氷をいただき水道水を冷やして使用することなどの工夫が必要です。
また、材料は保冷剤を入れたクーラーバックで保管するなどの工夫も効果的です。
事前準備を行い、少しでも訪問現場での負担が減るよう心掛けていきましょう。
猛暑が続くと、訪問現場では通常時では起こり得ないトラブルが発生することがあります。
対策を講じ、患者様や施設への配慮も忘れないようにしましょう。
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