Column
コラム
こんにちは。歯科事業部の髙尾です。
当社は歯科医師の先生方を対象に訪問歯科診療に対する意識調査を実施しました。
そこで今回は、調査で最も多かった訪問歯科診療のお悩みとその解消法についてお話します。
【訪問歯科診療に対する意識調査】
回答者数:歯科医師 419名(訪問歯科診療を実施していない歯科医師を含む)
調査期間:2024年5月30日~6月30日
目次
アンケート回答者のうち、訪問歯科診療を実施している267名の先生にお答えいただきました。(複数回答可)
約半数の48.6%の先生方が「アポイント・スケジュール調整」を大変だと感じていることがわかりました。
二位の「カルテ記載」に10ポイント以上の差がついています。
「アポイント・スケジュール調整」に苦慮されている先生方が多いのはなぜでしょうか。
「訪問診療」も「外来」と同じく、歯科医院の都合でアポイントを調整できると思っている先生が多いことも理由の一つです。
しかし、「訪問歯科診療」と「外来」の患者様の状況の違いを認識し対応していかないと、トラブルに発展しやすくなるため注意が必要です。
訪問歯科診療の患者様は要介護者であることが多く、ご家族やケアマネジャー、その他の介護サービスの方々などたくさんの方のサポートを受けています。
そのため、患者様だけではなく、対応するご家族の都合も配慮しなければなりません。
したがって、患者様、ご家族、歯科医院の三者の都合に合う日で決めなければならず、それは容易ではないでしょう。
次項では、在宅での診療を前提に、アポイント・スケジュール調整を円滑にするポイントをお伝えします。
訪問歯科診療の患者様は、複数の介護サービスなどを受けている可能性が高いです。
そのため、歯科医院の都合で日時を提案してもスムーズに決まらないことが多くいでしょう。
まずは患者様の都合の悪い日時を確認してみましょう。
在宅の患者様の場合は、ご家族、もしくは患者様の担当ケアマネジャーに都合確認を行います
【注意事項】
訪問歯科診療の導入初期の場合、訪問歯科診療の日(曜日)や時間枠を設けているケースは少ないでしょう。
訪問の患者数が少ない場合は、患者様の定期スケジュール(他介護サービスなど)を考慮し、訪問日程を確定させます。
外来のアポが空きやすい時間帯や早く終わる日、お昼休みなど、外来のすき間時間を上手く活用してみましょう。
日程を決定したら、ご家族とケアマネジャーの両者に確定連絡を行います。
【注意事項】
初回の訪問は迅速に行う必要があるため、臨機応変に対処する必要あります。
しかし、定期的な訪問については、歯科医院が無理しない日程で組むとよいでしょう。
そのためには、歯科医院のルールを決めておくとスムーズです。
【院内ルールの例】
【注意事項】
今回はアンケート結果より、アポイント・スケジュール調整のお悩みとその解消方法をお伝えしました。
外来診療と訪問歯科診療はアポイントの入れ方から異なり、新しく始めた先生方が非常に頭を悩ませています。
まずは訪問歯科診療は患者様に関わる方が複数いらっしゃるということを理解して対応をするようにしましょう。
さらに、スケジュール調整・変更作業が度重なるとスタッフの負担も増えてしまいますので、歯科医院としての対応方法を決めておくことをおススメします。
なお、今回のアンケート調査によって「自院の問題点が浮き彫りになったが、どうしたらいいのかわからない」という先生方からご相談を多数いただいています。
歯科医院の場所や人員体制などによっても手法は変わってきますので、ぜひ無料相談をお申し込みください。
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