Column
コラム
こんにちは。デンタルサポート訪問サポート担当の野田です。
私は地方エリアでの現場サポートや訪問先営業など、訪問歯科診療の支援業務全般に携わっています。
訪問歯科診療に関するお悩みから問題点を分析し、課題解決のヒントをお伝えします。
訪問歯科診療の安定・拡大には、居宅患者の集患も重要です。
患者様やご家族から直接依頼を受ける方法もありますが、効率的なのはケアマネジャー(介護事業者)から紹介を受ける方法です。
すでにケアマネジャーとの連携強化に努めている歯科医院は多いでしょう。
しかし、「ケアマネジャーから患者の紹介を受けることが少ない」と悩んでいる歯科医院も多くあります。
そこで、今回は「ケアマネジャーが患者を紹介(連携)したいのはどんな歯科医院なのか」をお伝えします。
目次
2024年4月よりケアマネジャーの法定研修が見直されました。
歯科に関わる項目として「誤嚥性肺炎の予防」が追加されています。
さらに、今回の介護報酬改定では「口腔連携強化加算」が新設されました。
「口腔連携強化加算」は、居宅患者が適切な治療を受けることができるように、訪問系サービス及び短期入所系サービス事業者が歯科医院やケアマネジャーと連携することを評価する加算です。
ケアマネジャーは歯科に対する知識・理解を深め、治療につなげる判断をしなければなりません。
それにより、ケアマネジャーの負担がますます増加したと言えるでしょう。
口腔連携強化加算についてはこちら
2024年度の介護報酬改定は歯科訪問診療の集患のチャンスです【介護事業所との連携強化がカギ!】
当社が行ったケアマネジャーを対象としたアンケートでは「医療における知識が不足している」「相談できる医療機関がない、もしく相談しづらい」といった悩みが浮き彫りになりました。
逆に言えば、その不安や悩みを解消をしてくれる歯科医院を求めているのです。
この項では、どのような歯科医院がケアマネジャーの信頼を得ているかをお伝えします。
ケアマネジャーアンケートについてはこちら
ケアマネジャーの本音とは? 在宅患者の紹介につなげる方法を教えます!
一人ひとり異なる症状をみて診療が必要かを判断することは、ケアマネジャーにとって難しいことです。
そこで、「診療につながらないような些細なことでも気軽に相談できる歯科医院」があれば安心できます。
そのためには、ケアマネジャーが在籍している居宅支援事業所へ頻繁に顔を出し、悩みや困りごとがないかなど声掛けをすることが効果的です。
さらに、電話相談もできるよう周知するといいでしょう。
相談を受けた際は、レスポンスを早くすることをおすすめします。
訪問歯科診療の申し込みキャンセルの理由でよくあるのは、ケアマネジャーが依頼したが、診療までの手続きが煩雑で面倒になり、通院に変更したというものです。
これが問題なのは、この申し込みを逃すだけでなく「この歯科医院は面倒くさいから、他のところにしよう」とケアマネジャーに避けられてしまう可能性があるからです。
そこで重要なのは、医院ルールや業務フォローを構築することです。
事前に申し込み方法を書面で通知し、一度のやり取りで情報収集が行えるよう体制を整えておきましょう。
そうすることでケアマネジャーの負担が減り、申し込みキャンセルや敬遠を防ぎます。
ケアマネジャーが「歯科受診をすすめているが、ご本人やご家族には必要性を感じていないため受診につながらない。歯科医師にどうすればいいのか相談できる場がほしい」といった意見もあります。
そこで、担当者会議や地域医療連携会などの会合に積極的に参加してみてはいかがでしょうか。
ケアマネジャーだけでなく、多職種との連携の強化が図ることができます。
また、一般向け地域イベントに積極的に参加し、口腔内で起こる問題が全身状態へも影響しているなどといった情報を提供し、地域全体へ歯科受診の重要性を周知していくことも方法の一つではないでしょうか。
このように、ケアマネジャーは歯科について気軽に相談でき、業務負担軽減化にも協力してくれる歯科医院を求めています。
まずは、ケアマネジャーの抱えている不安や悩みを理解し、依頼しやすい環境を作ることからはじめましょう。
デンタルサポートでは、歯科医院に合った内容で診療サポートメニューをご提案します。歯科医院の拡充・拡大にご活用いただけますと幸いです。
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