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訪問歯科診療 公開日:2024/04/03

訪問歯科診療の受け付けに伴う注意点と対応方法

訪問歯科診療の受け付けに伴う注意点と対応方法

こんにちは。デンタルサポート訪問サポート担当の野田です。
私は地方エリアでの現場サポートや訪問先営業など、訪問歯科診療の支援業務全般に携わっています。
訪問歯科診療に関するお悩みから問題点を分析し、課題解決のヒントをお伝えします。

筆者画像

在宅患者様からの訪問歯科診療の申し込みの際、迅速に対応できていますか?
現場では確認事項が多いため「手間取ってしまう」「抜け漏れがあり、後々トラブルを引き起こしてしまう」といったお悩みをよく伺います。
訪問歯科診療は、疾病や傷病のために通院による歯科治療が困難な患者様を対象としています。
そのため、申し込みは患者様ご本人やご家族、担当ケアマネジャーからなどとさまざまです。
そこで、今回は在宅患者様からの訪問歯科診療の受け付けに伴う注意点と対応方法について解説します。

外来診療と訪問診療の違い

外来診療の患者様は意思疎通ができ、痛みや気になる点を患者様ご本人が伝えることができる方が前提です。

一方、訪問歯科診療の患者様は、「疾病や傷病により患者様ご本人で伝えることができない」「認知症などで忘れてしまう」などの理由で支援が必要な方が多くなります。
そのため、重要となるのが、ご家族や担当ケアマネジャーとの関わりです。

ご家族との関わり

訪問歯科診療を行ううえで、ご家族との連携は治療方針を決めたり、普段の状況把握をしたりするためにも重要です。

訪問歯科診療におけるキーパーソンの重要性

では、ご家族であればどなたでもよいのでしょうか?
介護保険サービスを利用されている場合は「キーパーソン」がすでに決まっています。
「キーパーソン」とは、介護サービスや医療的ケアなどの決定権がある人を差し、原則はご家族となります。
したがって、訪問歯科診療では「キーパーソン」の確認が必須となります。
※患者様ご本人の判断能力に問題のない場合は、患者様が決定することもありますが、キーパーソンは必ず設定されています。

なお、ケアマネジャーはキーパーソンと緊密に連携していて、患者様を取り巻く環境についてよく理解しています。
訪問歯科診療を始める際には、必ずケアマネジャーに確認をしておきましょう。

ケアマネジャーとの関わり

要支援者や要介護者には必ず担当のケアマネジャー(介護支援専門員)がいます。
ケアマネジャーとは、介護を必要とする方が介護保険サービスを受けられるように、ケアプラン(サービス計画書)の作成やサービス事業者との調整を行う介護保険に関するスペシャリストです。
患者様に訪問歯科診療を継続して受けていただくためには、ケアマネジャーへの情報提供や連携が必須となります。

ケアマネジャーとの連携・関係構築法

ケアマネジャーとの関係構築が重要とはいえ、多忙な歯科医院が度々居宅介護事業所にあいさつに行くことは難しく、当社のサポートを利用する歯科医院が多くなってきています。

デンタルサポートでは、広報活動として歯科医院の近隣エリアにある居宅介護支援事業所(ケアマネジャーが在籍している事業所)へ啓蒙活動を行っています。

<啓蒙活動の例>

  • デンタルサポートの月刊広報紙(ヘルシーマウス)の提供
  • パンフレットの配布
  • 患者様や歯科医院の現況報告(歯科医師からの居宅療養管理指導の情報提供書を持参する際)
  • 情報交換など

デンタルサポート広報紙「ヘルシーマウス」

ご利用者様向けに嚥下体操や口腔衛生についての知識など役立つ情報をわかりやすく解説しています。
施設やケアマネジャーへ毎月提供しています。

このように日頃より綿密なコミュニケーションをとっているため、ケアマネジャーから他の利用者様をご紹介いただくことも多くなっています。

診療申し込み受け付け時の注意点

申し込みを受け付ける際に注意や確認が必要な点を状況別に詳しくお伝えします。

患者様ご本人からの電話申し込みの場合の注意点

訪問歯科診療の対象者は基本的に疾病や傷病により通院が困難な患者様です。
まず、キーパーソンとケアマネジャーの確認をし、両者と調整を行ってから診療を始めることをご本人へお伝えします。
その後、キーパーソンやケアマネジャーを通してやり取りを行い、訪問診療へとつなげていきます。

なお、直接のご依頼は、急を要しているケースも少なくありません。
日程調整やキーパーソンやケアマネジャーへの連携も迅速に対応していくことが必要です。

【初めての患者様から依頼を受ける際の注意点】

  • ケアマネジャーの連絡先を必ず確認する
    •  在宅患者様の場合は、ケアマネジャーのケアプランで介護サービスの利用日時を確認することができます。
      必ず他サービス(往診、訪問看護、訪問介護など)の利用日時を確認しましょう。
  • 患者様ご本人が認知症であるケースも想定する
    •  「聞いていない」や「依頼をしていない」「歯科受診をキーパーソンが知らなかった」などのトラブルを防ぐ必要があります。
      キーパーソンや担当ケアマネジャーと連携を図り、対応していくことをおすすめします。

【取得すべき基本的な情報】

  • 氏名
  • 住所
  • 生年月日
  • 歯科的な主訴(緊急性の確認)
  • 申込者情報(誰からの申込みで誰が受診を希望しているのか)
  • キーパーソンの連絡先
  • ケアマネジャーの連絡先

ご家族からの電話申し込みの場合の注意点

ご家族から依頼を受けた場合は、下記の情報を取得しておくと、スムーズに診療に進むことができます。

【取得すべき情報】

  • 基本的な情報(患者様ご本人の受け付けと同じ)
  • ご自宅の駐車場の確認
  • 通院困難な理由
  • ご本人様のコミュニケーション能力
  • 訪問可能日の確認
  • ケアマネジャーの連絡先など

デンタルサポートのマニュアルは業務の効率化に役立つ

歯科医院として訪問診療の受け付けに関する注意点や対応方法を確認しておくことは非常に重要です。
デンタルサポートは「受付編」「対応編」「事務編」のマニュアルを歯科医院に合わせてご提案いたします。
マニュアルは注意事項や手順などを詳しく解説しており、院内ルールの制定や業務の効率化に役立つと好評をいただいています。

歯科医院から患者様へ提案した場合

外来患者様の中には、無理をして通院している方や通院が負担で受診をあきらめてしまっている方もいらっしゃいます。
患者様への負担を考慮し、訪問歯科診療へとつなげていくことを積極的に行いましょう。

また、患者様ご本人やご家族からは「一人のために先生に来てもらうのは申し訳ない」などという声も聞かれます。
口腔衛生管理の重要性を説明し、受診の必要性を理解していただきましょう

周知方法として、院内でのポスター掲示やパンフレット配布、はがきでのご案内が有効です。

まとめ

訪問歯科診療では外来診療とは取り巻く環境が異なるため、キーパーソンやケアマネジャーとの連携が重要となってきます。

連携により、キーパーソン(家族)は安心して診療を任せることができるようになります。
また、ケアマネジャーは担当する利用者の口腔内状況を把握でき、ケアプラン立てることができます。

その信頼関係評価を、訪問歯科診療外来の集患とつながるケースも頻繁にあるのです。

しかし、外来診療を行いながら訪問診療も行っている歯科医院は多忙です。
キーパーソンや担当ケアマネジャーとの関係構築に費やす時間を確保することすら、難しい状況となっている歯科医院も少なくありません。
ぜひ、当社に訪問歯科診療サポートにご相談ください。

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