【訪問歯科診療】こんな歯科院が喜ばれる　事例10

こんにちは、デンタルサポートの木下です。
訪問歯科診療サポート業務に携わって22年。
北海道・東北・関東・関西・九州で訪問歯科サポート業務を行い、累計4,200回以上の現場経験から感じたことをご紹介したいと思います。

新年第一回目は「【訪問歯科診療】こんな歯科院が喜ばれる　事例10」をご紹介いたします。
「患者様」「患者様のご家族」「施設職員」それぞれ立場の違う方たちに喜んでいただくためには信頼関係が不可欠です。
ここでは、より良い信頼関係を構築した歯科医院の事例をお伝えします。

患者様に喜ばれる訪問歯科診療とは

訪問歯科診療の患者様は認知症や心身の障害を持っている方も多くいらっしゃいます。
さまざまな患者様に受け入れていただくためにはどのように対応すればよいのでしょうか。

歯科治療の技術力【事例1】

主訴が改善して、口腔内（義歯含め）の状態が良好になったとき
やはり口腔内の状態が改善し、ごはんを美味しく食べられるようになったときが一番喜ばれます。

訪問歯科診療では最良の治療ではなく、患者様の主訴を正しく聞き取り、状況・状態に適した治療をすることが求められます。
ご家族の希望も反映する必要もありますので、そちらについては次項で説明します。

先生・スタッフの思いやりのある対応【事例2】

先生が患者様のお話をじっくりと聞いてくれたとき
　じっくりとお話を聞くと、患者様は自分に寄り添ってくれると感じ、安心するご様子が多く見受けられます。

治療とは関係のない患者様の嗜好などを覚えていたとき
　患者様の嗜好を把握し、日常会話などに取り入れてみましょう。
「自分に関心を持ってくれたと」患者様は喜び、コミュニケーションがとりやすくなります。

患者様と信頼関係を構築するポイント

患者様が話したいことや伝えたいことを受け止め、共感的な態度で理解に努めましょう。

患者様家族に喜ばれる訪問歯科診療とは

接する機会が少ないご家族と信頼関係を築くには、どのように対応すればよいのでしょうか。

診療方針がわかりやすい【事例3】

施設での診療はご家族の立ち合いが難しい場合がほとんどです。
そのため患者様の口腔内状況を理解されていないご家族が多くいらっしゃいます。
まずは口腔状況をわかりやすく説明してから、診療方針の話をするとご家族も理解しやすくなるでしょう。

治療方法に選択肢がある【事例4】

診療内容については担当歯科医師の見解があるかと思います。
しかし、訪問歯科診療では患者様だけでなくご家族の希望も取り入れる必要があります。
「主訴のみの治療」「主訴治療後も定期メンテナンス」「その他の歯科医師おすすめのケア」などの選択肢があれば、よりニーズにあった診療に近づくでしょう。

施設入居されている患者様の状態をこまめに報告してくれる【事例5】

新型コロナ感染症やインフルエンザの影響で、今も面会制限のある施設も多いようです。
口腔内だけではなく、患者様のご様子もお伝えすると喜ばれるでしょう。

ご家族と信頼関係を構築するポイント【事例6】

ご家族は先生やスタッフの人柄や対応などをご存じないことがほとんどです。
治療の連絡・報告のみでは、コミュニケーション不足による不信感につながりかねません。

ある歯科医院では、毎月の請求書と一緒に診療進捗のお手紙や口腔内・診療の様子などの写真を同封していて、ご家族に好評のようです。

訪問施設に喜ばれる訪問歯科診療とは

訪問施設は人手不足に陥っている場合が多く、受け身ではなく協力的な歯科医院が喜ばれています。

受診者リストの送付【事例7】

施設は訪問当日に受け入れ準備や受診予定者の準備（車いす移乗など）があります。
そのため、受診者リストの有無で施設の受け入れ業務の負担度が変わります。
訪問日の前日までに受診者リストを送付しましょう。

情報提供や口腔ケアのアドバイス【事例8】

患者様よって口腔内の状況はさまざまであり、施設で行う口腔ケアも異なります。
患者様ごとにどのようなケアが適しているか、施設職員に少しずつお伝えしていきましょう。

急患対応【事例9】

施設入居の患者様に痛みなどの症状が出た場合、施設職員（看護師など）が行える対処は限られています。
そこで急患対応が可能な場合は、常にお知らせしておきましょう。
急患対応は連絡日の当日、もしくは翌日までに訪問することが望ましいです。
急患対応することによって、今後も頼りになる歯科医院との認識が高まるでしょう。

口腔ケア用品の販売【事例10】

施設職員が使用する口腔ケア用品について歯科医院のおすすめを聞かれることがあります。
歯科医院で適した用品が購入できれば、施設の選定する手間を省けるため好評です。
さまざまな患者様に対応できるよう歯科医院でいくつか選定しておきましょう。

訪問施設と信頼関係を構築するポイント

このように、訪問施設では協力的な歯科医院が受け入れられています。
今後は施設の要望を聞き入れるだけではなく、口腔衛生管理の強化の観点からも歯科医院側から提案する力も必要となってくるでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。
上記の内容は基本的な内容になります。
普段の対応は「患者様」「患者様のご家族」「施設職員」に配慮したものだったでしょうか。
今回の内容に全く当てはまらない歯科医院は要注意です。
いつの間にか歯科医院への不信感が募り、診療拒否や契約打ち切りにつながる可能性があります。
まずは普段の訪問歯科診療の対応を振り返ってみましょう。
何かお困りごとやご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

【デンタルサポートのサポートメニュー】

デンタルサポートでは、訪問歯科診療に関連したサポートメニューが多数ございます。

• 訪問歯科診療商圏調査
• 訪問歯科診療導入支援サポート
• ケアマネジャーの居宅支援事業所などへの広報活動サポート
• 訪問現場で施設折衝・患者誘導・診療補助などの現場サポート
• スタッフ教育サポート

その他、人材求人サポート、行政対応サポートなどさまざまなメニューを用意しております。
訪問歯科診療サポートはこちら
人材求人サポートはこちら
行政代行や事務サポートはこちら