Column
コラム
こんにちは、デンタルサポートの木下です。
訪問歯科診療サポート業務に携わって20年。 北海道・東北・関東・関西・九州で訪問歯科サポート業務を行い、累計4,000回以上の現場経験から感じたことをご紹介したいと思います。
「必要な器具をすぐに取り出せない」「持ってきた物が見つからない」「綺麗に見えない」「なんとなく使いづらい」など収納に関するお悩みを多くいただきます。
当てはまる先生はいらっしゃいませんか?
訪問歯科診療では限られたスペースや時間で効率良く診療を行う必要があります。
治療には関係ないと思われがちですが、整理整頓されていない器具の収納は訪問効率に大きく関わってきます。
ここでは訪問歯科診療の収納についてご紹介します。簡単な方法で効率アップできますので、ぜひお試しください。
目次
訪問歯科診療にはさまざまな器具や薬剤を持ち運ぶため、収納BOXが必要になります。
多くの場合、車を使用されると思いますので、まずは車の積載スペースを測っておきましょう。
積載スペースを測り、ポータブルユニットなどの大型機器、台車(施設内での荷物運搬用にあると便利)などのスペースを確保したうえで、収納ボックスを準備しましょう。
訪問歯科診療をどのようなチーム編成で行うかによっても、荷物量(収納BOXの数)が異なります。
歯科医師、歯科衛生士、歯科助手の3名で訪問するのであれば、先生と助手で治療を行い、歯科衛生士は口腔ケアや口腔リハビリを別動で行うことがあると思われます。
その場合は、歯科衛生士専用BOXがあったほうが効率的でしょう。
このように歯科衛生士が別動するか否かで、収納BOX数が変わってくるのです。
一つのBOXに全ての器具や薬剤をまとめて入れると、積み忘れが防げるので一見便利にみえます。
しかし、下記のデメリットがあるので注意が必要です。
【デメリット】
持ち運びが大変
・BOXが重く大きくなってしまい、車の積載スペースに入らない
・階段を使う時などは運搬に苦労する
訪問先での置き場所に困る
・在宅などに持ち込む場合、BOXが大きくて置き場所に困ってしまう
整理整頓が困難
・必要な物がすぐに取り出せず、無駄な時間がかかる
在庫の管理が困難
・在庫の把握ができず、在庫切れや過剰在庫を起こしてしまう
下記のような基本BOXと治療内容毎のBOXを作ると、訪問の際の荷物管理が基本BOX+診療内容BOXというようにシステム化できるため効率的になります。
【収納BOXと収納物】
~基本BOX~
①『基本BOX』:ミラーやピンセットなどの基本セット+グローブ・紙コップ・紙トレー・ティッシュなどの消耗品
~治療内容毎のBOX~
②『義歯BOX』:ポータブルエンジンやエンジンバー、裏層剤など調整に必要な器具
③『一般BOX』:C処置や根治などの一般治療に必要な器具
④『印象BOX』:アルジネートや既製トレーなどの印象採取に必要な器具
⑤『外科BOX』:抜歯治療に必要な器具
⑥『DHBOX』 :衛生歯科が別動で口腔ケアなど行う場合(目次2参照)
【メリット】
在宅などの訪問先に不要な荷物を持ち込む必要がなくなる
治療内容毎の器具が把握しやすくなるため、在庫切れや忘れ物の防止にもなる
担当の訪問スタッフが急遽対応できない場合でも、治療内容毎に必要なBOXが決まっているため、他スタッフが対応しやすい
【例】
・義歯調整の場合➡『基本BOX』と『義歯BOX』
・C処置の場合 ➡『基本BOX』と『一般BOX』とユニット
グローブやティッシュなどの消耗品はBOXに多く入れてしまいがちです
取り出しやすさを考慮し、BOXには適切な量を入れ、予備は訪問車にストックしておきましょう。
ただし、夏場は車内温度が上昇しやすいので、温度に影響がないものをストックするように気を付けてください。
収納BOXの分け方は歯科医院によってさまざまだと思いますが、院内に訪問チームが複数ある場合は、収納BOXの種類と収納物を統一することをおすすめします。
BOXを統一することで、訪問チーム編成や新入社員研修が行いやすくなります。
また、至極単純なことですが、BOX毎の収納物リスト作成すると統一収納を維持できます。
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