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訪問歯科診療 公開日:2023/04/05

「点数アップ」や「退職者防止」にもつながる訪問歯科診療の効率的スケジュール術

「点数アップ」や「退職者防止」にもつながる訪問歯科診療の効率的スケジュール術

こんにちは、デンタルサポートしか事業部です。
今回は訪問歯科のスケジュール調整についてお話させていただきます。
「毎回遅くまで訪問診療しているが、点数が思っていたより上がらない」という事はありませんか。
患者様の希望日のみをお聞きして訪問をしていると、どうしても偏ったスケジュールになってしまい、非効率になることがあります。
上記を少しでも防止するために、これからご紹介する内容をご参考になさってください。

訪問ルートの決め方

訪問スケジュールの効率化は訪問件数が少ない時や、近隣患者様のみの場合は大きく変わることはありません。
しかし、患者様が増加し訪問先が増えてくると、効率的な訪問ルートが重要になってきます。
ここでは効率的なルートの作り方を紹介いたします。

地図上に一筆書きで円を描くように訪問する

地図上で正確な場所を把握して、なるべく同じ場所を行ったり来たりしないようにしましょう。

歯科医院から最も遠い患者様からスタートする

午前中もしくは午後一番に、歯科医院から最も遠い患者様を訪問しましょう。
早い時間に近隣の患者様を訪問し、午後の遅い時間に遠い患者様を訪問してしまうと、歯科医院に戻る時間が遅くなることが多くなり、訪問診療スタッフの負担が増えてしまいます。
最初に遠くの患者様を診て、徐々に歯科医院に近づいていくのが理想的です

訪問エリアをグループに分ける

1週間で複数回の訪問に出る場合、もしくは複数の訪問チームがある場合は訪問エリアを大まかにグループ分けしましょう。
より広域な訪問診療が可能になります。

週に2日以上の訪問日の決め方

訪問歯科診療を行う日を決める時は下記をご参考にご検討ください。

介護サービスの予定を考慮して日程を組む

患者様は様々な介護サービスをご利用されている方が多くいらっしゃいます。
デイサービスやホームヘルパーの派遣などは1日おきに予定を組まれている場合が多いです。

【例:月・水・金曜日をA日程、火・木・土曜日をB日程とした場合】
訪問日がA日程のみやB日程のみになってしまうと、介護サービスの予定日時が重複し、訪問が難しい場合が出てきます。
「月・木」「火・金」「月・木・土」などのA日程とB日程を組み合わせることで、スケジュールが組みやすくなります。

曜日間隔を空けて日程を組む

その他、突発的な歯の痛みや義歯破損などで急患対応依頼が発生する場合があります。
対応しやすいよう「月・火」より「月・木」のように、曜日間隔を空けた訪問日の設定をおすすめします。

効率的な訪問スケジュール作成に必要な情報

訪問スケジュールを考える際に訪問先(患者様)の情報を細かく把握しておく必要があります。
歯科医院の都合で訪問日時を決めお伝えすると、訪問先に無理をさせてしまうこともあります。
まずは、先方の都合や介護サービスなどの予定をお聞きしましょう。

訪問希望日だけではなく、訪問可能日・訪問不可能日を聞く

訪問希望日だけお聞きしてしまうと訪問日が限定されてしまいます。
必ず訪問歯科が「可能な日」と「不可能な日」をお聞きしてください。
訪問不可能な日でも時間帯によっては訪問できる場合もあるので、細かくお聞きするようにしましょう。

1週間の予定全てを聞く

1週間の介護サービスや毎週固定の予定がある場合は、必ずお聞きしておきましょう。
歯科医院の都合で日程変更をお願いする際に、相手の都合を把握しておいた方がお願いしやすくなります。

スケジュール決定後の注意点

訪問スケジュールの情報共有と関係者へのご連絡を忘れないようにしましょう。

訪問の週間スケジュール表を作成

訪問の週間スケジュールを作成しましょう。
担当者が不在時に申し込みがあった場合でも、週間スケジュールで周知されていればダブルブッキングなどのトラブルが起こりにくくなります。

その他、訪問予定の患者様の訪問日程に関する問い合わせの際に対応が可能になります。
スケジュールに変更が出た際は、その都度の更新が必要です。

関係各所への連絡

【ケアマネージャー】
訪問スケジュールが決まりましたら、必ず担当ケアマネージャーに連絡をしましょう。
介護サービスと時間が重複していると訪問診療の介護算定ができません。

【患者キーパーソン】
患者キーパーソンが同居ではない場合は、必ずご連絡をいれましょう。
初回診療時は立会される場合が多く、診療方針のご説明やお支払い関してもご相談ができます。

立合いされない場合は、初回診療後にも治療報告の連絡をしましょう。
口腔内の状態や診療計画をご説明することにより、ご安心いただけると思います。

まとめ

訪問歯科診療は効率的なスケジュールを組むことにより、訪問件数を増やし点数増加にもつながります。
逆に非効率なスケジュールを組んでしまうと点数は伸び悩み、帰院時間も遅くなってしまいます。
その他、終業時間が定まらない事に不満を持たれてスタッフの退職者が増えてしまう可能性もあります。
まずは現状の訪問スケジュールに無駄がないか見直してみましょう。

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