Column
コラム
こんにちは、デンタルサポートの木下です。
訪問歯科診療サポート業務に携わって20年。
北海道・東北・関東・関西・九州で訪問歯科サポート業務を行い、累計4,000回以上の現場経験から感じたことをご紹介したいと思います。
訪問歯科診療のつまずきは受付に起因することが多いです。
なぜなら、受付にはたくさんの確認事項があり、確認方法や内容を誤ると治療に支障をきたすことがあるからです。
そこで今回は、訪問歯科診療の申込受付のポイントをまとめてみました。
これから訪問歯科診療を始める院長先生に、少しでも参考にしていただければ幸いです。
目次
下記は院内で訪問歯科診療の申込みを受けやすくするポイントです。
院内に訪問歯科診療の掲示物はありますか?
まずは、訪問歯科診療を行っていることを周知しましょう。
どのような患者様が訪問歯科診療の対象か記載してありますか?
対象になる条件、訪問範囲などは記載しておくとわかりやすいです。
訪問歯科診療専用の申込書はありますか?
受付は確認事項が多いため、訪問歯科診療専用申込書を準備しましょう。
さらに、受付から診療までの流れを記載した説明書などがあるとよいと思います。
施設での受付は下記の確認に注意が必要です。
訪問先施設によって必要な保険証が異なりますので注意しましょう。
訪問歯科診療を開始するには、ご家族の同意が必要です。
現場では急遽診療が必要な場合や緊急性が無くても患者様本人・施設職員から当日の診療依頼がある場合があります。
このような場合でも、治療前にご家族の同意を得る必要があることを施設職員に周知しておきましょう。
患者様本人からの診療依頼があるが、ご家族などへの確認が取れていない場合、治療を行うと後々問題になることがあります。
未確認の場合は口腔内確認のみ行い、口腔内の状況と必要な治療をお伝えするまでに留めましょう。
治療開始には書面での同意書兼申込書が必要です。
施設担当者がご家族の承諾を得られた場合は、同意書兼申込書の記入は代筆でも構いません。
その場合は、代筆者の氏名と患者との関係も記入が必要です。
ケアマネージャーから紹介される患者様は在宅患者が多いと思います。
在宅患者受付のポイントが下記になります。
ケアプランを申込書と一緒に送ってもらいましょう。
在宅患者はさまざまな介護サービスを利用されていることがあります。
訪問スケジュールを決める際にケアプランを確認し、介護サービスの時間との重複が無いか注意しましょう。
介護保険証の認定期間を確認しましょう。
認定期間内でも患者様の状態によっては介護区分認定見直しの申請(区分変更申請)をしている場合があります。
介護保険証に関しては、ケアマネージャーに確認した方が確実かと思われます。
ケアマネージャーは多くの在宅患者を担当しており、いくつもの歯科医院からのアプローチを受けています。
歯科医院のFAX番号を記載した訪問歯科診療申込書や、その他の必要書類の一覧表をお渡して、ケアマネージャーが患者様を紹介しやすい環境を整えましょう。
自院のホームページを活用していますか?
歯科医院ホームページで診療項目として掲載したり、わかりすいバナー表示などで訪問歯科診療問い合わせフォームへ誘導したりしている歯科院が増えてきています。
自院のホームページでも訪問歯科診療を行っていることをアピールしていきましょう。
訪問歯科診療は情報不足により、患者様やご家族にとって「どうしたら受診できるのか」「何を準備したらよいのか」など、不明なことが多く敷居を高くしています。
いかにわかりやすく、相談しやすい状態にするかが、訪問歯科診療の受診を促すポイントの一つだと思います。
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