Column
コラム
こんにちは、デンタルサポートの木下です。
訪問歯科診療サポート業務に携わって20年。
北海道・東北・関東・関西・九州で訪問歯科サポート業務を行い、累計4,000回以上の現場経験から感じたことをご紹介したいと思います。
今回はこれからの訪問歯科診療の将来の見通しを考えてみました。
日本のますます加速する「超高齢社会」において、訪問歯科診療の集患の鍵は「施設」から「居宅患者」になると予想します。
「近くに施設がなく、集患できるか不安」「施設に訪問したいのに、すでに別の歯科医院が入っていて、契約がとれない」など集患にお困り先生は参考になさってください。
目次
現在、要介護者の割合の85%を後期高齢者(75歳以上)が占めています。
2050年には日本の人口は4人に1人が75歳以上になると推計されており、今後も訪問歯科の対象者は増加するでしょう。
訪問歯科診療は「超高齢社会」にともない、さらにニーズが伸びていくと思われます。
ここでは、居宅診療に注目するポイントを解説します。
上記のように今後も高齢者の増加は続くと思われます。
そして、国としては医療費の抑制を考え在宅医療を推進しています。
前回の診療報酬改定でも施設の点数が下がり、居宅の点数があがっています。
訪問歯科診療を新規導入される多くの先生方は、安定した患者の確保と移動負担の軽減のため、介護施設への訪問を希望されます。
しかし、介護施設は開設時に協力医療機関を決定しています。
したがって、施設にとって特別なメリットがある場合、もしくは特別なつながりや関係性がある場合を除き、新規契約は困難でしょう。
新規契約が難しい施設と比べ、居宅の訪問歯科診療の需要はまだまだ伸びていくと予想されるため、今後の集患戦略は居宅訪問に注力するべきと考えます。
居宅の患者を訪問歯科診療に導くためには、広報活動が重要となります。
訪問歯科診療を行っていることを積極的に周知していきましょう。
院内で広報活動を行うことにより、患者様が外来に来られなくなった時や患者様のご家族からの相談を受けることができます。
可能な治療の範囲を知っていただくことや、歯科医と患者様の相性もあるため人となりを知っていただくことも重要です。
先日とある先生から「昔からのなじみの患者さんが高齢化してきて通院できなくなってきたので、患者数の減少を危惧していた。
訪問歯科診療を始めて、その患者さんの自宅に行った時の喜んでくれた顔が忘れられない。
今後も体力が続く限り訪問歯科診療を続けていきたい」とやる気に満ちあふれていらっしゃいました。
このように誰かの役に立つという充実感も訪問歯科診療には大事だと思いました。
訪問歯科診療のコンサルティングである当社は、全国の歯科医院からさまざまなご相談をいただきます。
その中には「近隣で訪問歯科診療を行っている所が多いが、今からだと遅いだろうか」といった相談があります。
前述のとおり、居宅の患者様は増加傾向にあるため、まだまだ導入のチャンスがあるといえます。
ただし、漠然と訪問歯科診療を始めても、患者様が増えることはないでしょう。
どのような計画で訪問歯科診療を導入するのかなどの事前準備が重要になります。
当社では歯科医院へのさまざまなサポートを行っております。
その他にもさまざまなメニューがございます。
何か少しでもご興味をお持ちいただけましたらご連絡ください。
訪問歯科診療サポートについてはこちら
訪問歯科診療サポートのパイオニアであるデンタルサポートが発行する、歯科医院経営者のためのメールマガジンです。
訪問歯科診療サポート現場における成功事例や、業界最新情報を配信いたします。ぜひご登録ください。