Column
コラム
こんにちは。歯科事業部の丹澤です。
今年も数日が過ぎ、普段の業務にもようやく慣れてきたのではないでしょうか。
私たちデンタルサポートへも、年明けから多くの患者様から訪問歯科診療のお問い合わせをいただいており、本当にありがたいことです。
ただ、ひとつ心配なのは新型コロナウイルス感染症の話題です。
2020年1月15日に国内で初の感染者が報告されました。
それ以来、クラスターや緊急事態宣言の発令、現在は第8波とまだまだ収束が見えない状況・・・
現在は緩和されつつありますが、感染対策として、不要不急の外出制限、マスク着用やアクリル板設置店での食事、店舗入室前の検温とアルコール除菌などが当たり前となりました。
3年前とは全く違う生活様式へと変化し、多くの方々が大変な思いをされたのではないでしょうか。
かくいう私たちもこのコロナ禍においては、突発的な訪問キャンセルや受診拒否、訪問スタッフの確保など、様々な苦労もありました。
しかし、今では一月の新規患者様は約2,000名、提携先の施設数は全国2,800件と多くの方々へ訪問歯科診療をご案内するまでに回復することができております。
そこで、今回は「ウィズコロナ時代の訪問歯科診療と施設との協力体制の在り方」を3つの事例を挙げてお話をさせていただきます。
目次
まず1つ目は、「高齢者における訪問歯科診療の必要性」が実証された例です。
週2日の訪問歯科診療を実施。
半数以上の入居者様の口腔衛生管理に協力。
診療現場での指導や施設スタッフ向けセミナーも開催するなど施設との関係性は良好。
緊急事態宣言発令に伴い、訪問診療(内科)以外の外部受入れを中止。
後、社会福祉法人理事長より「施設スタッフでは口腔衛生管理が難しい。歯科訪問スタッフを派遣してほしい」との依頼あり。
訪問スタッフの感染対策を徹底することで訪問再開へ。
今回は施設の判断により3ヶ月程度の休診となりました。
その結果「痛みや入れ歯が合わない」「食事が摂れない」などの問題が相次いだことから、利用者(高齢者)への口腔衛生管理の必要性があらためて認識されました。
結果として、休診はありましたが、コロナ禍以前の週2日の訪問診療の再開へと繋がりました。
社会福祉法人理事長より「普段から歯科医師、歯科衛生士の皆様が丁寧に管理してくれていたこと、また緊急時に対応してくれていたことに感謝しています」との声をいただいています。
高齢者施設では、利用者への感染が一番のリスクとして考えられます。
訪問スタッフが感染源になり得ることを重々理解した上で、それでも口腔衛生管理が利用者にとって重要であることを施設管理者が理解してくれた例です。
次に、口腔衛生管理の必要性を伝え続けたことにより、コロナ禍でも訪問歯科診療を継続できた例です。
週1日の訪問歯科診療を実施。
半数以上の入居者様の口腔衛生管理に協力。
入所時検診、口腔衛生管理体制加算の協力も行うなど関係性は良好。
施設長より「コロナ禍でも訪問診療(内科・歯科)は中止にしない。医療と介護は連携が非常に大切であり、医療行為は施設スタッフにはできない。特に口腔衛生管理は、歯科医師・歯科衛生士が口腔内を診てくれることにより、しっかりと咬める、食べる環境を作ることである。
それにより私たちも安心して利用者と接することができる。今まで通り訪問歯科診療をお願いしたい」との要望で訪問を継続。
こちらの施設ではコロナ禍でも訪問診療の中断はありませんでした。
施設長からも「些細なことでも相談しやすく、急患など困ったときに助けてくれることに感謝しています」との声もいただいています。
普段から口腔衛生管理の大切さを周囲に伝えていたことで、利用者だけではなく、施設スタッフとも信頼関係の構築ができており、診療を継続することができた例です。
最後は、施設ではなく歯科医院の都合により、訪問歯科治療が中断された少し変わった例です。
他訪問歯科医院にて週1日の訪問歯科診療、全利用者の口腔衛生管理を実施。
歯科医院より「コロナ感染対策に伴い訪問を中止したい」と一方的に契約が解除された。
施設スタッフだけの口腔衛生管理では不十分だと理解しているが、協力歯科医院から言われてしまったので仕方がないと諦めていた。
コロナ禍でも訪問してくれる歯科医院を探し、当社に問合せいただいた。
協力歯科医院として契約締結、週1日の定期訪問へ。
ホーム長より「コロナ禍で約半年程、歯科受診をしていなかったが利用者の食事量低下、義歯破損などもあり非常に困っていた。
コロナ禍で一番被害を受けているのは利用者の皆様ですので、協力的な歯科医院に本当に感謝しています」との声をいただいています。
コロナ禍で望んでいる治療ができず、新しい協力歯科医院を探している施設もあります。近隣の施設にヒアリングし、ニーズを把握することで新しい患者獲得につながることがあります。
コロナ禍により訪問が中止となった施設が無いと言えば嘘になります。
敏感な施設では、未だに訪問歯科をストップしているところもあるでしょう。
ただ、それは利用者のこと、家族のことを考えたときに本当に最善なのでしょうか?
感染対策としてフェイスシールド、ガウン着用、器具のディスポ化などを徹底している歯科医院も多数ある中で、施設に口腔衛生管理の必要性を訴えることができていないのではないでしょうか?
上記の事例のように訪問歯科診療の重要性を理解し、コロナ禍でも必要としてくれる訪問先(施設)が多数あり需要は十分にあるのです。
私たちデンタルサポートは、訪問歯科を検討している、拡充・拡大したい歯科医院を応援しております。
ご不安に思われるコロナ禍での治療体制、感染後のワークフローの構築など、コロナ感染予防対策ノウハウも蓄積しサポートしております。
初回無料相談も行なっておりますので、何か困りごとや質問がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
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