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訪問歯科診療 公開日:2025/07/02

【訪問歯科の集患術】介護施設・ケアマネジャーからの依頼が増える3つの必勝広報アイテム

【訪問歯科の集患術】介護施設・ケアマネジャーからの依頼が増える3つの必勝広報アイテム

こんにちは。デンタルサポート訪問サポート担当の野田です。
私は地方エリアでの現場サポートや訪問先営業など、訪問歯科診療の支援業務全般に携わっています。
訪問歯科診療に関するお悩みから問題点を分析し、課題解決のヒントをお伝えします。

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「なかなか患者様が増えない」「介護施設に挨拶に行っても、手応えがない」「ケアマネジャーさんに話を聞いてもらえない」「何度もご挨拶に行くため、マンネリ化してきた」このようなお悩みをお持ちの先生はいらっしゃいませんか? 訪問歯科診療を始める、あるいは拡大していくにあたり、多くの歯科医院様が集患に苦戦されています。

このような集患の苦戦には、広報活動のあり方が大きく関係しているかもしれません。
外来患者様や介護施設、居宅介護支援事業所など対して、どのように訪問診療の広報活動を行っていますか?初回の訪問時に「訪問歯科はじめました」というチラシを配布するだけで、その後は何も持たずにご挨拶に伺っていませんか。このような対応では、相手の記憶に残りにくく、集患につながらないことが多いのが現状です。こうした状況を変えたいとお考えではありませんか?
このコラムでは、訪問歯科診療の広報活動(集患)に必須の3つのアイテムと、その具体的な活用方法をご紹介します。

このコラムでわかること
  • 訪問歯科診療の集患率を高める「3つの必須アイテム」とその活用法
  • 介護施設やケアマネジャーとの信頼関係を築く「周知・信頼・継続」の仕組み
  • 訪問の機会を最大限に活かし、集患につなげる実践テクニック

集患の第一歩:広報活動を成功に導くための必須アイテム 

以下のアイテムをすでに使っているにもかかわらず効果が出ていない場合は、十分に活用できていない可能性があります。それぞれのアイテムがなぜ必要なのか、どのように活用すればよいのか、目的を明確にすることが大切です。 

  • 名刺
  • パンフレット
  • 情報誌(ニュースレター)

➀【名刺】安心感と信頼感を届ける基本アイテム

訪問歯科診療に伺う際は、担当歯科医師・歯科衛生士の名刺を必ず持参しましょう。

▶ なぜ必要か

多忙な施設職員やケアマネジャーは「誰が来たのか」を記憶しづらく、後日連絡する手段がわからないことが多いです。特に、複数の歯科医院が出入りする施設では、記憶に残りにくい傾向があります。

▶ 効果的な活用法

担当歯科医師・歯科衛生士の名刺を必ず複数枚持参し、キーパーソン(施設長、ケアマネジャーなど)に直接手渡しましょう。「どの医院から、誰が来ているのか」を明確にすることが、信頼関係を築く第一歩となります。
名刺には、医院名や氏名だけでなく、訪問歯科診療の簡単な案内や緊急連絡先、さらに可能であれば担当者の顔写真も掲載することで、相手の記憶に残りやすくなります。
「〇〇歯科の〇〇です」と自己紹介を添え、「当院の訪問歯科では〇〇に力を入れています」など、一言アピールを加えるのも効果的です。

➁【パンフレット】訪問歯科診療の重要性をわかりやすく伝える

訪問歯科診療の内容や流れをわかりやすくまとめた専用パンフレットを作成し、必ず持参しましょう。

▶ なぜ必要か

訪問歯科診療の内容やメリット、料金、対応範囲など、具体的な情報を提供することで、患者様や施設職員の不安を解消することができます。

▶ 効果的な活用法

紙の質感やレイアウトだけでなく、デザインにもこだわることが大切です。温かみのあるデザインや読みやすいフォント・配色を選ぶほか、高齢者の方が見やすいように文字を大きくしたり、イラストを多く使ったりする工夫も効果的です。デザインの良し悪しは、医院の印象を大きく左右し、「信頼できる歯科医院」というイメージにつながります。
記載すべき情報は、以下のとおりです。

  • 訪問可能なエリア
  • 利用料金の目安と保険適用について
  • 対応可能な治療内容(処置例など)
  • 担当スタッフの顔写真やプロフィール
  • 診療の申込みから訪問までの流れ
  • 緊急対応

③【情報誌(ニュースレター)】継続的な関係づくりの鍵

情報誌(ニュースレター)などを発行して、定期的に情報を届けましょう。

▶ なぜ必要か

初回訪問の後にまったく接点がなくなると、施設職員やケアマネジャーの記憶から歯科医院の存在が徐々に薄れてしまいます。一方で、何度も挨拶だけの訪問を繰り返すと、話す内容がなくなり、次第に訪問しづらくなることもあります。そうした場合には、情報誌を活用して新しい話題を提供することで、再び訪問しやすくなります。

▶ 効果的な活用法

月1回程度を目安に、簡潔な情報誌(A4両面1枚程度)を作成し、定期的にお届けします。
内容の例は、以下のとおりです。

  • よくある質問への回答
  • 高齢者に多い口腔トラブルとその対処法
  • 担当スタッフによるコラム
  • 実際の訪問診療の体験談
  • 歯科と介護の連携に役立つ知識など

こうした情報を継続的に発信することで、施設職員やケアマネジャーが歯科に関心を持ちやすくなり、日常のちょっとしたお悩みを相談していただくきっかけになります。
当社がサポートした歯科医院では、情報誌の導入後、施設からの自発的な相談が増加しています。

在宅患者様の集患にも!3つのアイテムで広がる可能性

ここまでは主に介護施設やケアマネジャーとの関係構築について説明してきましたが、名刺・パンフレット・情報誌の3つのツールは、在宅で療養されている患者様を対象とした集患活動にも効果的です。
在宅患者様は、施設に入居している方と比べて情報収集の機会が限られており、訪問歯科診療の認知度も低い傾向があります。

➀名刺

名刺を患者様やご家族、訪問看護師などにお渡しすることで「いつでも相談できる」という安心感を持っていただくことができます。

➁パンフレット

パンフレットを活用することで、自宅での治療内容や費用に関する不安を和らげることができます。

③情報誌

定期的に情報誌を配布することで、患者様やご家族との継続的な関係を築くことが可能です。
さらに、地域のケアマネジャーや訪問看護ステーション、地域包括支援センターなどの連携先に定期的にお届けすることで、患者様の口腔健康に問題が生じた際に、皆さまの医院を思い出してもらいやすくなります。結果、施設だけでなく在宅患者様の集患にも効果が期待できます。

訪問歯科診療の集患を成功させるために

訪問歯科診療で集患を成功させるためには、名刺・パンフレット・情報誌を「ただ渡すもの」として使うのではなく、『伝える』→『残す』→『つながる』という流れを意識して工夫することが重要です。

Point!
  • ①名刺 → 初回の信頼構築と連絡手段の確保
  • ②パンフレット → サービス内容の明確な伝達と不安解消
  • ③情報誌 → 継続的な関係構築と依頼のきっかけ作り

ただし、これらのアイテムを効果的に活用するためには、専門的な知識やノウハウが求められます。
デンタルサポートでは、歯科医院の状況に合わせて、「周知・信頼・継続」の3つのステップで、最適なアイテムの作成や活用方法のご提案、実際の施設訪問への同行サポートなど、訪問歯科診療の広報活動の支援を行っています。まずは無料相談で、貴院の課題をお聞かせください。ともに、地域に根ざした訪問歯科診療を実現しましょう。


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