Column
コラム
こんにちは、デンタルサポートの木下です。
訪問歯科診療サポート業務に携わって20年。
北海道・東北・関東・関西・九州で訪問歯科サポート業務を行い、累計4,000回以上の現場経験から感じたことをご紹介したいと思います。
今回は歯科治療を苦手とする施設入居の患者様の事例をもとに、アプローチの方法についてご紹介します。
目次
今回の事例の場合訪問先施設へのヒアリングから、患者様が歯科診療を苦手としていること、歯磨きを積極的に行わないことが課題としてわかってきました。
そこで、いきなり治療を行うのではなく、長期にわたり6つのステップを踏みながらアプローチをする計画を立てました。
結果として、患者様の診療への恐怖心を和らげることに成功し、訪問歯科診療開始から約8カ月で歯石除去の処置、約9カ月でカリエス処置もできるようになりました。
患者様のプロフィール
訪問先:障害者施設
年齢:55才
既往歴:統合失調症、うつ病、圧迫骨折(認知症の既往無し)
施設依頼:歯科診療に恐怖心があり診療を拒否。歯磨きを積極的に行わないため口腔環境が心配。
歯科治療:治療に対する拒否感が強く、口腔ケアも難しい状態。
その後、患者様は1年後に麻酔を使用した治療まで可能になりました。
長期入居の患者様であったことや、認知症既往ではなかったことも良い経過につながりました。
ポイントは「無理をしない、させない」で気長に接することです。
また患者様への対応で施設との信頼関係ができ、受診患者様が増えるきっかけとなりました。
今回のような事例以外にも患者様によって、どのように診療を行うのか計画を立てることは重要です。
訪問先の施設ともコミュニケーションをとりながら、患者様のペースに合わせて診療を行うことで、訪問先の施設、患者様からの信頼を得ることができます。
この他にもさまざまな事例があります。訪問歯科診療についてのお困りごとや現場サポートが必要な際には、ぜひデンタルサポートへご連絡下さい。
無料相談会も随時実施しております。
訪問歯科診療サポートについてはこちら
訪問歯科診療サポートのパイオニアであるデンタルサポートが発行する、歯科医院経営者のためのメールマガジンです。
訪問歯科診療サポート現場における成功事例や、業界最新情報を配信いたします。ぜひご登録ください。