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訪問歯科診療 公開日:2022/07/13

訪問歯科は歯科医師だけでも可能ですが…なぜ歯科衛生士が必要なのか?

訪問歯科は歯科医師だけでも可能ですが…なぜ歯科衛生士が必要なのか?

こんにちは、デンタルサポートの木下です。
訪問歯科診療サポート業務に携わって20年。
北海道・東北・関東・関西・九州で訪問歯科サポート業務を行い、累計4,000回以上の現場経験から感じたことをご紹介したいと思います。

先日、『訪問歯科診療に歯科衛生士はなぜ必要なのか』というご質問をいただきました。
今回は、訪問歯科における歯科衛生士の重要性をご紹介いたします。

【質問1】訪問歯科診療は歯科衛生士がいないと訪問できないのですか

歯科衛生士がいなくても訪問歯科診療は可能です。
ただ訪問歯科診療には診療以外にも器材運搬・患者誘導・報告書記入・口腔ケア・摂食指導・診療スペースの清掃など多くの業務があります。
スムーズに診療を行うためにも、歯科衛生士もしくは歯科助手を含めた複数人数での訪問をおすすめいたします。

【質問2】歯科医師一人で行う訪問歯科診療の留意点はありますか

  • 患者数が少なければ問題はないと思います。口腔ケアや摂食嚥下に関しての指導などを行う患者数が多くなる場合は難しくなると思われます。
  • 訪問先での器材管理や患者様の誘導、診療時の体制補助が難しくなるため注意が必要です。
  • 治療時のアシストがないため、医療事故を予防する工夫が必須となります。

【質問3】歯科衛生士が訪問同行するとどのくらい点数が上がりますか

歯科衛生士が患者様に対して何をおこなったか、何分診療にかかったかによって点数が変わります。そのため一概に具体的な数字は出せませんが、算定可能な項目があります。

歯科衛生士がいることで算定できる主な項目

  • 訪問歯科衛生指導料
  • 歯科訪問診療補助加算
  • 在宅等療養患者専門的口腔衛生処置
  • 歯科衛生士等居宅療養管理指導

【質問4】歯科衛生士が訪問に同行するメリットはどのようなものがありますか

  • 歯科衛生士の業務や指導により算定可能な項目がある(質問2参照)。
  • 訪問先で患者様が増加した際に対応しやすい。
  • 歯科衛生士という相談相手がいるため歯科医師が治療に集中しやすい環境作りができる。
  • 歯科衛生士がいることで施設職員や周囲の方も相談しやすく、患者紹介につながりやすい。
  • 歯科医には緊張して本音を言えない患者様でも、歯科衛生士には話しやすく本音を引き出しやすい場合がある。

まとめ

訪問歯科診療は歯科衛生士がいなくても訪問は可能です。
ですが、算定点数・リスクマネージメント・口腔ケアや摂食嚥下の指導など、総合的な面からみると訪問歯科診療には歯科衛生士の同行をおすすめします。
特に最近では口腔ケアや摂食嚥下指導などのアドバイスを重要視する高齢者施設やケアマネージャーが大変多くなっています。
歯科衛生士は今後の訪問歯科において重要な人材となるでしょう。

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