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訪問歯科診療 公開日:2022/06/22

訪問歯科診療の導入は、何から始めるべき?

訪問歯科診療の導入は、何から始めるべき?

こんにちは。
デンタルサポート歯科事業部の丹澤です。

訪問歯科診療の導入について、「何から始めるべき?」と多くの先生からご質問をいただきます。
確かに外来に比べると何から着手すれば良いのか、イメージがつかめないのが「訪問」です。

「訪問だから、まずは車でしょ」
「機材から揃えないと」
「スタッフも足りなくなるから新しい人を採用しなきゃ」

確かにどれも正解ですが、今すぐに必要なものでしょうか?
まずは、商圏を把握することから始めることをおすすめしています。

外来との違い

外来開設の場合は、商圏の患者さんに選んでいただける医院を作りあげていく必要がありますが、訪問歯科の場合は逆の発想になります。

外来開設されている状況から(訪問メインで開設する場合を除く)訪問歯科を始める医院が多いため、商圏に合わせて経営の戦略を考えます。

この「商圏」ですが、訪問歯科診療の対象エリアは、半径16km圏内との取り決めがあります。
そのエリアに対して、訪問歯科診療をおこなっていることを周知する活動をしなければ、ほぼ認知されないのが外来診療と異なる特徴です。
患者さんを見つけるためには、デスクリサーチでの市場調査や告知活動などの医院努力が必要不可欠となります。

デスクリサーチの重要性

「デスクリサーチ」とは、Webサイトや資料を参照しデータを収集するリサーチ手法です。
自院の訪問歯科診療対象範囲を調べてみたことは、あるでしょうか?
商圏人口の年齢や家族構成、世帯居住状況、また、高齢者施設や介護サービスをおこなっている施設が何㎞圏内で何箇所あるのかなど。
ネット検索や管轄の役所などで入手できる情報などを収集します。
これらのデスクリサーチで収集したデータは訪問歯科診療を始めるにあたって重要な資料となります。

デスクリサーチの落とし穴

近隣(半径2~3km圏内)の高齢者施設を調べ、近隣の施設だけで訪問歯科診療を始めようとアプローチ、さぁ訪問開始!となれば理想的ですが、そこは難しいのが現状です。

高齢者施設と言っても「特別養護老人ホーム」「介護老人保健施設」「介護付き有料老人ホーム」「住宅型老人ホーム」など、さまざまな種類があります。
デスクリサーチでこのような高齢者施設を見つけても、そのほとんどに「協力歯科医院がある」という落とし穴もあります。
それでも中には、協力歯科医院の切り替えを検討されているケースもあるため、自院の商圏を把握しておくことは今後の導入を提案する上で必要になります。

まとめ

いかがでしたか。
訪問歯科診療を導入する中で診療圏を確認する前に「訪問車両」や「診療器材」を購入したり、訪問歯科診療用に「人材を採用」していたら……無駄なコストになってしまう可能性も。
デスクリサーチで市場調査を行い、必要なコストの優先順位をつけることが重要になります。

デンタルサポートの市場調査では、高齢者施設や居宅介護支援事業所の数を調べるデスクリサーチだけでなく、対象施設へ直接伺いアンケートを実施。歯科医院の利用状況や選定理由・必要性などの状況把握を行います。
訪問歯科診療の利用状況、選定理由、必要性などの現状把握や競合歯科医院についても確認することができますので、より具体的な経営戦略を立てることが可能です。

訪問歯科診療の導入をご検討の際は、お気軽にデンタルサポートまでご相談ください。

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