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採用・求人 公開日:2026/06/17

スタッフが定着しない歯科医院に潜む2つの落とし穴

スタッフが定着しない歯科医院に潜む2つの落とし穴

こんにちは。デンタルサポートの歯科採用職人、石田です。
採用コラムでは、採用業務の初心者でも直ぐ実践できて、すぐ役立つ情報の発信を心がけています。ぜひご一読いただき参考にしていただけたら幸いです。

院長先生、採用でこんな状況に陥っていませんか?

  • 面接には時間をかけている。さらに、給与や勤務条件を伝えて承諾を得たうえで、雇用契約書を取り交わしている。その結果、採用自体は苦戦しつつも、何とか実現できている。
    ところが、スタッフがなかなか定着しないため、採用活動を繰り返してしまっている。

そのお悩みの原因は、採用フローに潜む「落とし穴」にあるかもしれません。
本コラムでは、スタッフが定着しない本当の理由と、今日から実践できる見直しのポイントをご紹介します。

歯科採用でスタッフが定着しない2つの落とし穴

採用フローには、2つの落とし穴があります。

採用フローの2つの落とし穴
  • 落とし穴1|「やっているつもり」の思い込み
    院長先生が「説明した」「渡した」「確認した」と思っていても、内容が求職者に正確に伝わっているとは限りません。さらに、このような問題はご自身では気付きにくいものです。そのため、課題を認識しにくくなり、改善の機会も見落としやすくなります。
  • 落とし穴2|院長先生と求職者の認識のズレ
    院長先生が「普通のこと」と思っている従来の対応が、今の求職者には通じないケースが増えています。原因は、時代や価値観の変化に医院側の思考や感覚が追いついていないことです。その結果、求職者から説明不足や配慮のなさと受け取られ、入職前の小さな違和感がやがて離職の種になることがあります。

これらの落とし穴は、採用フローの中でも、次のような場面で表面化しやすいです。それぞれ見ていきましょう。

面接時:条件が実は伝わってなかった

「伝えた」と「伝わった」の違い

次のような対応に、心当たりはありませんか?
  • 面接時に相手の理解度を確認していない
  • 「わかりました」という返答をそのまま受け取っている
  • 細かい条件の説明は入職後でもいいと思っている

面接の場での条件説明は、多くの院長先生が実施されています。しかし、「説明した」=「伝わった」ではありません。
面接の際に多くの求職者は緊張で、十分な理解ができないまま「大丈夫です」「わかりました」という返答をしてしまいがちです。この回答の裏に、曖昧な理解が隠れていることが少なくありません。その結果、入職後の「こんなはずじゃなかった」につながります。

失敗事例
ある医院では、面接で「残業はほとんどない」と伝えていました。しかし実態は、診療が長引くことで30分から1時間程度の残業が常態化していたのです。
院長先生の言い分は「固定残業代を払っているし、30分程度ならわざわざ説明しなくてもよい」というものでした。しかし、今の求職者にとっては、短時間でも残業は残業です。事前説明がなければ、意図的に隠していたと受け取られかねません。

認識のズレを防ぐポイント

大切なのは、実際の状況を正確に伝えること、そして相手の理解を確認することです。
面接後の一言確認や、条件の事前開示といった小さな工夫が、入職後のミスマッチを大きく減らします。

選考時:採用判断を一人で抱える問題

「院長だけ」が決める採用のリスク

貴院の選考は、次のような状況になっていませんか?
  • 採用の最終判断を、院長先生一人で行っている
  • 候補者が既存スタッフと接する機会を設けていない
  • 既存スタッフから採用に関する意見を聞いたことがない

採用の成否は、既存スタッフを交えた現場で決まります。
「既存スタッフとの相性」や「チームの雰囲気との合致」は、院長先生よりも既存スタッフの方が敏感に察知できます。既存スタッフが「この人と一緒に働きたい」と感じるかどうかも、定着率に直結します。

失敗事例
以前は「採用は院長が決めるもの、スタッフはそれに従う」という文化が一般的でした。しかし、今の求職者は、一緒に働く仲間や歯科医院の雰囲気を、入職前に自分の目で確かめたいと考えています。
院長としか話していなかったため、スタッフや院内の雰囲気がわからず、不安になったという理由で、内定を辞退するケースも珍しくありません。

既存スタッフと候補者が接する機会をつくる

「採用は院長が決めるもの」という思い込みを手放し、既存スタッフの感覚を取り入れた仕組みを作ることが、定着率向上につながります。
トライアル勤務や職場見学を実施し、候補者が既存スタッフと接する機会をつくることで、求職者の安心感を高め、「みんなで迎える医院」という帰属意識にもつながります。

入職前:条件の後出しが招く不信感

「条件の後出し」が定着率を下げる理由

入職前の対応を、一度振り返ってみてください。
  • 給与や待遇の詳細を入職日まで伝えていない
  • 契約書を当日渡して「確認しておいて」と伝えるだけ。サインをもらえれば完了だと思っている

雇用契約書の締結、または労働条件通知書の交付は、法的義務です
しかし、義務の履行と相手の納得は別物です。書面で条件を取り交わすことは、スタッフの安心感だけでなく、医院経営のリスクマネジメントとしても重要です。

失敗事例
以前は「入職してから細かい話をする」ことが珍しくありませんでした。しかし今の求職者は、入職を決める前に条件を正確に把握したいと考えています。
したがって、入職当日に書類を渡し、「サインしておいて」と伝えるだけでは、「条件の後出し」と感じさせてしまいます。これは不誠実な医院という印象につながり、入職直後の離職リスクを高める要因になります。

雇用契約書などを渡すタイミング

契約書は渡し方にも注意が必要です。

  • 入職日の前に渡す
    雇用契約書は入職日当日ではなく、少なくとも数日前までに渡し、事前に合意を得るのが原則です。スタッフが落ち着いて内容を読み、疑問を整理できる時間を確保することが重要です。
  • 質問できる機会をつくる
    「読んでおいてください」で終わらせず、「わからないことがあれば聞いてください」と一言添えます。この一手間が、入職前のスタッフの安心感につながるだけでなく、医院経営のリスクマネジメントとしても重要です。

【関連コラム】
本コラムで取り上げた各テーマについて、さらに詳しく解説しているコラムもあわせてご覧ください。

歯科採用の定着率を上げるには

今の求職者が求めているのは「透明性」と「誠実さ」です。ただし、「何をどう変えればいいか」は医院の規模・体制・現状によって異なります。「自院の採用フローのどこに問題があるか、具体的に知りたい」という院長先生は、ぜひ一度ご相談ください。

デンタルサポートの採用支援サービス

デンタルサポートの歯科求人掲載代行サービスでは、求人票の作成から面接対応まで、採用フロー全体を支援します。スタッフへのインタビューを通じて医院の魅力や正確な情報を引き出し、応募意欲を高めミスマッチを防ぐ求人票を作成します。また、選考や退職防止に関するアドバイスも追加費用なしで対応しています。
「採用しても定着しない」とお悩みの歯科医院は、ぜひデンタルサポートへご相談ください。貴院の状況に合わせた採用戦略をご提案します。

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