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コラム
こんにちは。デンタルサポートの歯科採用職人 石田です。
当社の採用コラムでは、採用業務の知識や経験が浅い方でも、すぐに役立てていただける情報の発信を心がけています。
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今回はとても簡単で即実践できる歯科医師採用のプチテクニックをご紹介します。このコラムを読むことで、採用市場の最新トレンドを理解し、明日から実践できる具体的な方法がわかります。
目次
新たに勤務医を募集する際にはどのような人物像を思い浮かべますか?
「歯科医師歴30年の大ベテラン」よりも、「歯科医師歴1~5年程度で、学ぶ意欲があり、院長である自分を慕ってくれそうな30代までの若手・常勤」をイメージされるのではないでしょうか。
私も多くの先生方から、同様のお話を伺うことがあります。
しかし実際には、「常勤」かつ「30代までの若手」という条件にこだわりすぎると、採用が非常に難しくなります。なぜなら、多くの歯科医院が同じような人材を求めているため、競争が激しくなってしまうからです。
つまり、歯科医師の採用が難しくなる主な原因は、院長先生ご自身が設定している採用条件にあることが多いのです。
「応募がなかなか来ない…」とお悩みの院長先生へ。
「常勤・30代までの若手」といった理想的な条件に拘りたいお気持ちはよくわかります。
しかし、「勤務形態」または「年代」のいずれかの条件を少し緩和するだけで、採用できる可能性が大きく高まります。
今回おすすめしたいのは、「勤務形態」を妥協して、まずは非常勤で募集を始める方法です。週1〜2日からスタートし、信頼関係が築けたら徐々に常勤へ移行するという段階的な採用方法です。
冒頭でも触れましたが、多くの歯科医院は若手の勤務医を常勤で採用したいと考えています。つまり、非常勤の求人は、ライバルが少ないため、応募が集まりやすい「穴場」と言えます。
競争率の高い常勤募集を避け、非常勤で募集することで、より多くの応募が期待できます。
せっかく時間と労力をかけて採用したのに、実際に働き始めてから「院長との相性が合わない」「求める診療スタイルと違った」など、大小さまざまなミスマッチが発生することがあります。
特に常勤として迎えた場合、早期退職につながれば医院にとっては大きなダメージです。
一方、非常勤(たとえば週1日勤務)からスタートした場合、仮にミスマッチがあったとしても影響は最小限に抑えることができます。お互いに試用期間のような感覚で関係を構築できる点は、大きなメリットです。
②の「ミスマッチ」とは反対に、週1日から非常勤で働き始めた場合でも、「この医院は働きやすい」「学べることが多い」といったポジティブな印象を持ってもらえれば、自然と勤務日数が増えていくことも少なくありません。実際に、当社がサポートした医院でも「週1日から始めて、徐々に勤務日数が増え、最終的には常勤として勤務するようになった」という事例があります。
最近、求職中の若手歯科医師数名とコミュニケーションをとる機会があり、以下のような考え方が増えてきていることに気付かされました。これらのポイントを押さえることができれば、応募率アップが期待できます。
最近では、「あえて複数の医院で非常勤として働く」ことを希望する若手歯科医師が増えています。
その背景には「できるだけ早く開業したいので必要な知識と経験を習得したい」 「社会人経験を経て歯科医師になったため、同世代に追いつきたい」 といった、限られた時間でより多くを学びたいという強い意欲があります。
特に診療スタイルや患者層の異なる複数の医院での勤務は、短期間で幅広い経験を積む手段として魅力的と捉えられています。
また、「常勤での勤務先」とは別に、自分の興味や専門性に合った分野を学ぶため、あえて副業として別の医院に勤務するケースも増えています。
たとえば、新卒から勤務している一般歯科の医院ではベーシックな診療を続けながら、「矯正を学びたい」「インプラントの技術を深めたい」などの目的で、専門性の高い医院で週1回アルバイトをするといったスタイルです。
こうした動きは、キャリアの多様化とスキルアップを同時に叶える方法として、今後さらに広がっていくと考えられます。
「〇〇(専門分野)を学びたい方、週1日から歓迎」といった求人は非常に魅力的に映ります。
貴院に何らかの専門性がある場合は、その点を積極的にアピールされることをおすすめします。
さらに、資格取得支援制度や研修制度など、貴院でどのようなスキルアップが可能か、具体的な情報を記載しましょう。
はじめから若手の歯科医師を常勤で採用したい気持ちは、痛いほどよく分かります。しかし、「急がば回れ」です。
今回ご紹介したプチテクニックを試しても、デメリットはほとんどありません。
当社が支援した歯科医院では、「週1日から歓迎」の非常勤募集に切り替えただけで、短期間で複数の若手勤務医から応募が来た実例があります。この採用テクニックをぜひお試しください。
ただし、周辺の競合医院と比較しても見劣りしない条件設定や医院の魅力が伝わる質の高い求人票作成が大前提となります。「どのような求人を作成すればよいか分からない」という方は、ぜひ専門家のサポートをご活用ください。
これらの要素が揃っていれば、若手歯科医師の目に留まりやすくなり、応募につながります。
「求人票の作成に時間がない」「適切な写真がない」「どのように書けば魅力が伝わるかわからない」こうしたお悩みを持つ院長先生は多くいらっしゃいます。採用は医院経営の要ですが、日々の診療で忙しい中、求人活動にまで手が回らないのが現実ではないでしょうか。
デンタルサポートの「歯科求人掲載代行サービス」では、歯科業界に詳しいコンサルタントが、歯科医院の魅力を伝える求人票の作成から、ターゲットを絞ったスカウト送信、面接の調整まで一貫してサポートします。
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