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採用・求人 公開日:2023/08/09

【すぐに改善ができる】 意外と知られていない「早期退職」の大きな要因

【すぐに改善ができる】 意外と知られていない「早期退職」の大きな要因

こんにちは。
デンタルサポートの採用サポート担当「石田」です。
今回は、スタッフの早期退職を予防するために役立つ情報をご提供いたします。

意外と知られていない「早期退職」の大きな要因とは

「労働条件の明示」実施していますか?

いきなりですが質問です。
先生方は採用決定後、スタッフが入職する前に「労働条件の明示」を書面にて実施していますか?
労働基準法を順守している歯科医院からすれば「当たり前でしょう?」と言われてしまうかもしれません。
しかし、実状ではスタッフが入職する前に「労働条件を明示する」という重要なアクションが実施されていないケースが多いのです。

「労働条件の明示」とは?

私が採用支援をさせていただいた歯科医院でも「なにそれ?」「やったことないけど?」など、実施されていないケースが多いことに驚かされています。
しかし、実はこの「労働条件を書面で明示する」というは労働基準法の15条で義務付けられている重要なアクションなのです。

スタッフが早期退職した歯科医院の対応の例

また、こんな話を聞いたことがありませんか?
入職したばかりのスタッフから「話しが違うので辞めさせてもらいます」と一方的に退職を告げられた。

【歯科医院の対応】

  • 入職日の朝に雇用契約書を渡して「サインしておいて」と告げるだけ
  • 労働条件を明示する書面の用意すらしていない など

このように、労働条件の事前通知をせずに入職日を迎えていることが多い傾向にあります。

何が問題なのか

労働条件の事前明示することは、雇用されたスタッフが「給与」「休日」「就業時間」「保険」などの基本的な雇用条件を正確に理解するために必要です。
面接の短い時間で雇用主が全ての条件を求職者に説明することは難しいことです。
また、求職者側も緊張していたり、面接官からの印象が悪くなることを心配して、十分な理解に至るまでの質問ができなかったりするケースがほとんどです。
そのため、求職者に書面で条件を確認してもらうことが重要です。

さらに、労働条件の明示は、入職日前に行うことが最善です。
なぜなら、スタッフの認識と相違がある場合は「入ってみたらイメージと違う」「聞いていた話と違う」など、入職日当日の退職することやその場では言えず我慢したものの、やはり不満がたまり早期退職することがあるからです。
苦労して採用したスタッフがこんなことにならないためにどうすべきか、次項で詳しく説明いたします。

「労働条件明示」の方法とは?

面接を経て、採用(内定)通知をしてから入職初日を迎えるまでに、厚生労働省令で定める方法に則って、労働条件の明示をお願いします。(※労働基準法15条)
さらに、面接日とは別日で労働条件明示(もしくは雇用契約)の機会を設けることを強くオススメします。
法令順守の観点だけでなく、トラブルの原因にもなりやすいため、こちらをご覧になった先生方は、今一度、実施できているのかをご確認ください。

(労働条件の明示)
第十五条 使用者は、労働契約の締結に際し、労働者に対して賃金、労働時間その他の労働条件を明示しなければならない。この場合において、賃金及び労働時間に関する事項その他の厚生労働省令で定める事項については、厚生労働省令で定める方法により明示しなければならない。(労働基準法(厚生労働省)より抜粋)

参考:よくある質問「採用時に労働条件を明示しなければならないと聞きました。具体的には何を明示すればよいのでしょうか」(厚生労働省)(最終閲覧日:2023年8月7日) 

労働条件通知書と雇用契約書の違い

前項まで労働条件の明示について説明いたしました。
ここでは、労働条件通知書と雇用契約書について説明いたします。

労働条件通知書

労働条件通知書は、雇用主(歯科医院)から一方的に交付される労働条件についての伝達文書です。

一般労働者用モデル労働条件通知書(厚生労働省)(最終閲覧日:2023年8月7日)

雇用契約書

雇用契約書は、相互に労働条件を共有し、認識の違いを解消するために取り交わす契約書です。
労働条件通知書と同様に労働条件を明示することで「労働条件通知書兼雇用契約書」として一つにまとめることができます

労働条件の認識違いによるトラブルも多く見られることから、双方で取り交わす雇用契約書の活用をオススメします。

望ましい選考から入職までのながれ

  1. 面接(見学含む)
     
  2. 内定通知(電話やメールなど)
     
  3. 労働条件の明示(面接とは別の機会に来院してもらい、書面による労働条件の明示もしくは雇用契約書の取り交わす)
       
  4. 入職日を迎える

スタッフ採用やスタッフの早期退職に困ったときは

人材・求人のパートナー業者を選ぶ際には医院の課題のどこからどこまでを解決してくれるのかという判断基準をお持ちいただく必要があると考えます。
「なぜ退職が発生するのか」「なぜ応募が来ないのか」「なぜ内定辞退が多いのか」など医院によって課題はさまざまです。
サービスの対象職種や業務範囲・料金・契約期間など、自院のニーズに合っているのかを詳細に確認しましょう。
しっかりと吟味して自院に合ったパートナーを探し出してみてください。


デンタルサポートでは、スタッフ採用のご支援はもちろん、「スタッフが退職しそう」「スタッフと揉めている」などのお悩みにも、できるかぎりご相談に応じさせていただいております。
スタッフ確保の観点から「まずは退職防止」という考えも持ち合わせておりますので、何かしらのお役に立てるケースがあるかもしれません。
また、原則1人の担当者がご相談からサービスのご提供まで一貫してサポートいたしますので、活動方針のブレが生じにくい点も安心材料のひとつです。

初回のカウンセリングは無料です。
スタッフの採用でお困りの方はお気軽にお問い合わせください。
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