Column
コラム
こんにちは。
デンタルサポート教育セミナー専属講師です。
最近、高齢者施設では新型コロナウィルス感染拡大で歯科受診を控えていた方々の口腔内トラブルが増えてきました。中でも摂食嚥下障害を起こしている方が目立ってきています。
当社にも高齢者施設のご担当の方から、摂食嚥下評価ができる歯科医院を紹介して欲しいというご依頼があります。そこで多くの歯科医院にぜひ取り組んでいただきたいと勉強会を開催しています。
訪問歯科診療では摂食嚥下評価を行う際も歯科衛生士の活躍が期待されます。
今回は摂食嚥下評価を取り入れるための重要なポイントとなる歯科衛生士についてのお話です。
先日開催した「摂食嚥下評価と医科歯科連携についての勉強会」には、多くの院長先生にご参加いただきました。
勉強会後のアンケート結果やご参加いただいた先生方のお話から分かったことは、「摂食嚥下評価を行うための知識があり、多職種間との連携が図れる歯科衛生士の育成」が課題と考えている院長先生がたくさんいらっしゃるということでした。
訪問現場では、摂食嚥下障害を早期に発見し、適切な評価や対策を講じるためには、歯科衛生士の存在が重要になります。
しかし摂食嚥下障害の段階やその前の段階で具体的な対策を講じることにおいて、歯科衛生士の知識や理解が充分ではなかったり、情報がアップグレードされていないなどが現状の課題として挙げられます。
摂食嚥下障害といった加齢による口腔機能の低下を予防するには、多職種協働によるチームアプローチが求められます。
患者様ご本人やご家族、施設のスタッフ、ケアマネージャー、医師や看護師との連携は歯科医師だけではできません。
そこで重要なのが歯科衛生士です。
口腔内について的確なサポートができる歯科衛生士が、それぞれの職種の間に入ることで充実した医科歯科連携が可能になります。
摂食嚥下評価には患者様の日頃の習慣や栄養管理に携わる他業種との連携が必須です。口腔内に関する情報を交換できれば多岐にわたるポイントが確認でき、適切な口腔指導につながります。
医科歯科連携を深め、チーム力を上げていくことで、地域で高い信頼度を得られる歯科医院になれるのではないでしょうか。
前述しましたが施設では摂食嚥下評価の需要が増えています。
歯科衛生士による摂食嚥下障害に対する適切な介入により、誤嚥のリスクを減らし、患者様が安心して食事ができることが理想です。
そのためにも、摂食嚥下障害を早期に発見・対策するには、適切に評価することが必要です。
また、歯科衛生士が関わる診療報酬の項目のひとつに、摂食障害を有する患者様に対して、訓練指導を行なった場合に算定できる「摂食機能療法」もあります。
このように患者様の口腔内の衛生状態を観察し、食事の摂食状況を評価するためにも、まずは歯科衛生士が摂食嚥下評価について関心を持ち、知識を習得することが重要なのです。
それが、訪問スタッフ全体のチーム力アップにつながります。
とはいえ、歯科衛生士を主体とした勉強会に参加することや研修の時間の確保という問題もあります。
デンタルサポートでは、現場を熟知した当社の歯科衛生士による「歯科衛生士向け摂食嚥下評価の勉強会」を医院様のご都合に合わせて開催することができます。ご希望があればZoomなどのオンラインでの開催も可能です。
医院内での勉強会は勤務時間内で実施しやすいため、移動時間に取られる必要もなく、時間が限られた歯科衛生士でも参加がしやすいというメリットがあります。
また、同行による現場での指導も行なっております。
スタッフへの教育、勉強会でお困りの際にはぜひデンタルサポートへお問い合わせください。
相談は無料です。
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